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ブラックな労働環境がまかり通っている恐怖【常見陽平氏】

SPA!ではこれまで、会社と仕事にまつわる“生きた心地がしなかった体験”“冷や汗タラ~リ体験”を(http://nikkan-spa.jp/267985)を紹介してきたが、人材コンサルタント、大学講師の常見陽平氏はこの状況をどう見るのか?話を伺った。

◆ブラックな労働環境がまかり通っている状況こそ恐怖でしょう

常見陽平

常見陽平氏

 仕事上で背筋が凍るような状況は、いろいろ体験したし耳にしてきました。最初の会社では、飛び込み営業した先で名刺を破られるなど日常茶飯事。勢いづいて飛び込んだら暴力団事務所で、拳銃を突き付けられた、なんて話も。

 そういえば、ある人材派遣会社の営業所は、必ず狭くて汚く、机も小さいそう。理由は「居心地を悪くすれば常に外回り営業に出るから」。そんな経営陣の考え方そのものが、もはや恐怖ですよね。

 僕の専門は人事なので、職場や仕事に関する数々の悩み相談を受けてきました。頻繁に部下を病気に追い込むブラック上司にいじめられた新人が、「もうやっていけない」と泣きながら相談しに来ることも少なくありません。が、彼らが2年目になった途端、いじめる側に回るのも、これまたよくあるパターンです。そんな“負の連鎖”みたいな状況も恐怖でしょう。

 たとえば、毎月の残業時間が70時間以上で、上司は10時間以上の残業を承認してくれない。だけど、やりがいがあるから幸せ……みたいな思い込みも然り。「これくらい当たり前」「できないオマエが悪い」なんて言いくるめられて思考停止になり、労働法規に違反している事実に気づけなかったり、心身を病んだりしてしまう。そういう実情こそ、真の意味で“会社の恐怖”ではないでしょうか。

 これも実話ですが、一人の女性をめぐって同じ部署の男性社員8人が“兄弟”になるとかは、大した恐怖じゃありませんよね(笑)。

【常見陽平氏】
リクルート、玩具メーカーなどを経て、現在は人材コンサルタント、大学講師。『「キャリアアップ」のバカヤロー』ほか、著書多数

取材・文/石島律子 漆原直行 昌谷大介(A4studio) 
― 背筋が凍る[会社の恐怖体験]大全【11】 ―

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