ファッション用語アナタはいくつ正しく理解していますか?
―[カタカナ語(恥)勘違い辞典]―
[ファッション]編
◆フリーマーケット
大半の人が「誰でも自由に売り買いできる自由市のこと」(38歳・男・精密機器)のように答えたが、実はコレ、間違い。「フリーは『free』ではなく『flea』ですよね。『蚤の市』という意味」(36歳・男・旅行)というのが正解だ。ちなみに「蚤の市」は、もともとフランスの古物市の呼称だとか。
お年寄りの中にはそもそもこの言葉を知らない人もおり、「物々交換をする場所」(71歳・男)なんて回答も。物々交換って、さすが戦後を生き抜いただけはある!?
◆ワイシャツ
「襟の部分がY字に見えるシャツ」(61歳・女)という答えが世代問わず大半を占めたように、こう勘違いしてる読者も多いはず。ほかにも「後ろから見るとY字に見えるから」(19歳・女・飲食店員)、「ゆったりめのサイズで作られた”ワイドなシャツ”」(60歳・女)、「ワイ(自分)のシャツ(笑)」(66歳・男)なんて回答が。
で、正解は「『ホワイトシャツ』が訛ってワイシャツ。そう呼ぶのは日本だけで、欧米ではドレスシャツと呼ぶ」(27歳・女・アパレル)。おお、さすがアパレル勤務! でも、正解を聞いて「じゃあ色がピンクなら”ピンクのホワイトシャツ”ってこと? それっておかしくないですか?」(26歳・女・海運)とのご意見も。確かにねえ。
◆ダウンジャケット
ダウンした体温を上げてくれるからダウンジャケットと命名
(18歳・女・高校生)
ギャルたちには「着るとサゲになる(テンションが下がる)ジャケット」(16歳・高校生)という回答を筆頭に、「ダウンした体温を上げてくれるから命名」(18歳・高校生)など、”ダウン=下がる”って発想しかないみたい。
お年寄りは「下層の労働階級の人が着るために作られたジャケット」(60歳・女)とギャルに近い発想の方もいたが、「綿入り半纏」(68歳・男)、「綿を使ったオーバー」(67歳・女)のように”ダウン=綿”との勘違いがちらほら。
本来の意味は「ダウンとは水鳥の羽毛の中でも良質な部分」(31歳・女・CA)。しかし綿や安物の羽毛が入っただけのものも「ダウンジャケット」として販売している店もある。要するにそれ自体が間違ってるってことか。
◆バックスキン
正解はズバリ「鹿革(buckskin)」のこと。サラリーマン・OL層は半数ほどが正解し、「革の裏地」(41歳・男・金融)、「毛皮の裏側のサラサラした面」(25歳・女・通信)といったお約束の勘違いはあったものの、大半がファッション用語だと認識していた。
一方、ギャル層はほぼ全員がそもそもファッション用語であることを知らず、「プロレスの技? 裏拳みたいなやつ」(18歳・フリーター)や「後ろから毛が薄くなっていくハゲ方」(18歳・短大生)など珍回答続出。けど、ハゲも「バックスキン」と呼ばれたら、何だかちょっとカッコいい気がする。
お年寄り層にも「革の裏側」という誤答が多かったが、「バックス菌? 新種の細菌かい?」(68歳・男)、「皮膚の裏側にあるものだから……コラーゲンの別名」(63歳・女)、「スキンは避妊具のことだろ? だからコンドームの裏側って意味」(65歳・男)って、お父さん、まだまだ現役っスか!?
◆アウトレット
全国各地に乱立するアウトレット・モール。もともとは正規店舗では販売できないような型落ち品やB級品を集めた商業施設を指す言葉だったが、「安い店のこと。アウト=予想外に、レット=値引き」(16歳・女・高校生)、「“出血大サービス”みたいな意味では?」(25歳・女・通信)という認識が浸透したためか、最近では本当にただの安売り店でも「アウトレット」と呼ぶことがある。
お年寄り層にはやや縁遠いようで、「野球かサッカーのスポーツ用語」(65歳・男)、「オーストラリアの珍獣」(68歳・男)なんて珍回答も。珍獣モール……それはそれで集客力ありそうだけどね。
イラスト/坂川りえ
― カタカナ語(恥)勘違い辞典【5】 ―
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