いい大人の[ロックな人生論]自慢大会【その7】
こんな時代にはロックな生き方こそ賢い!?
普通の人よりも自制心がなく、勝手気ままに見える「ロックな生きざま」だが、このスタンスを貫く人たちはなぜ一般人とは思考回路が違うのだろうか。精神科医の春日武彦氏はこう語る。
「ロックな生き方を貫いている人というのは、普通の人に比べて非常にストレスフリーな生き方を実践しているだけなんです。今の世の中は昔に比べれば、非常に複雑だし辛いことも多い。多くの人が選ぶのは『複雑なことに全部きっちり対応して、いろいろ考えながら、堅実に安心に生きる』という生き方。でも、一方、ロックな人たちは『難しいことは考えず、自分をマヒさせながら単純な生き方』をしているんです」
たしかに、細かいことは考えず、自分のポリシーを最優先にして生きる姿は、楽といえば楽そうだ。
「ロックな生き方は、ストレートすぎて周囲に違和感を持たれて受け入れられないというリスクはあるけれども、『できるだけシンプルでストレスが少ない生き方』を実践している。多少周囲から反発されるというリスクはあるものの、それさえ気にしなければ、この複雑なご時世にロックな生き方を貫くのは非常に賢いと思いますよ」
今こそ気概を見せてくれ!
【春日武彦氏】
精神科医。臨床に携わりつつ、執筆を行う。
近著に『無力感は狂いの始まり「狂い」の構造2』(共著)など
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