いい大人の[ロックな人生論]自慢大会【その6】
童貞ロック
【持論】マイノリティこそがロック、50歳童貞は俺だけだ!!
山口 明さん(仮名・50歳)デザイナー
「ロックってマイノリティなものでしょ? 誰にも理解されなくてもいい、常に少数派な生き方ができる人間がロックなんじゃないかな。俺が童貞であるようにね」
御年50歳のデザイナー・山口さんは、風俗はおろか、女性と手を繋いだことすらない、正真正銘の童貞だ。この年齢まで貫くと”大賢者”になると言われている。
「今の世の中、性が乱れているだろ? これって政府が世の中の男女にセックスをするように仕向けているのが原因だと思うんだ。子ども手当の政策なんて俺に言わせりゃヤリマン育成もいいとこだよ。俺はそこにハマらない! これこそがマトリックスだ!!」
ロックも童貞もこじらせると同じ反骨精神へと辿り着くのか。それにしても山口さんの全身はクロムハーツと、かなりハードなスタイルであるが、女子が寄ってこない理由は見当たらない。
「高校生のときは女子の間で俺のファンクラブがあったよ。でもそれが災いしてスケバンに木刀持って追い掛け回されたんだ。あれ以来、女と距離置くようになったな」
硬派な生き方だと思いきや、実は性への興味は強かった。
「AVは大好きで、月に50本は見ている。新宿界隈のアダルトビデオ屋じゃ、バイトより知識があって、客が俺に声かけてきたしな。裏ビデオを10枚持って職質されたこともあるし、大麻は所帯じみたロックだよな! まぁ、そんな生活を30年も続けていると、『セックスは飽きたなぁ』って思い始めるもんなんだよ」
一度も女を抱いたことがないのに、このふてぶてしい貫禄と余裕は一体何なのだろうか。
「居合の達人っていうのは、闘う前からすでに相手を斬っているものよ。俺も女を見たとき、すでに(脳内で)抱き終わっている。それが童貞ロックの真髄じゃないかな」
もし童貞を捧げるとしたら、という究極の質問をすると、「ヒラリー・クリントンがいいね。前原外務大臣より、俺の童貞外交で昇天させてやりたいよ」というお答えが。自分だけのマイノリティを貫く生き方は参考になったろうか。
ロック音楽も大好きで、今は亡きジョニー・サンダースのサインも所持している。
だが、「ロックバンドはロックじゃない!」と豪語する
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