対人関係は先にイラッとしたほうが負け
―[日常の[イラッと]を科学する]―
電車の中や職場、ネット上……。日常生活を送っていると、怒るほどではないもののイラついてしまうことは誰にでもあるもの。それでもなるべくストレスフリーで生きたい! そこで、傾向と対策を立ててみた
◆同僚・家族などの対人関係におけるイラッとの原因、その対処・解消法
同僚や家族、友人などの些細な行動にイラッとしてしまうことは、誰しもあるはず。対人関係のイライラはなぜ生まれてしまうのか。
「原因の多くは『相手への甘え』。特に夫婦などの毎日接する相手や、親しい人に対して、『そっけなくしても許される』という自分本位の思い込みをしてしまい、相手をイラつかせている人は多いです」
そう話すのは、夫婦仲コメンテーターの二松まゆみ氏。では相手をイラつかせないためのコツは?
「感謝の気持を忘れず、それを行動に表すことです。家事を妻に任せている男性なら、洋服を脱ぎ捨てず洗濯機に入れる、食器を流し台に運ぶだけでもいい。気遣うそぶりだけでも印象は変わります。『ありがとう』の言葉ももちろん効果的ですよ。また人をイラつかせがちだと思う人は、相手の目を見て話し、相手の立場で物事を考えるようにしましょう。あと叱られた後は原因を自分で考えること。過去を振り返れば何か傾向が見つかるはずです」
では自分が誰かにイライラしてしまったときの対処法は?
「ため込まず伝えるのは大事ですが、同じ注意を繰り返すのは自分にもイライラがたまるので厳禁。対人関係では先にイライラしたほうが負けなので、『褒めて伸ばす』戦略に切り替えるのもいいでしょうね。また、そもそも『相手の性格までは変えることはできない』と諦めるのも大切。『ここまでは許そう』というハードルを設定できれば、イライラする機会も減っていくはずです」
仕事を終えてからのストレス解消法も用意しておきたいところ。
「特に今の時期は、酷暑による疲労や倦怠感でイライラしやすい状態になっています。外で飲んだり、自宅で趣味を楽しんだりするのもいいですが、ビールを買い置きして冷やしておくだけでも十分。ビールには香りにリラックス効果が認められているものもありますし、家飲みは夫婦や恋人の仲を深めるにも最適です。逆に旦那のお気に入りのビールを奥さんが切らしたりすれば、壮絶な夫婦げんかに発展しかねないので注意を(笑)」
【二松まゆみ氏】
恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍。会員数1万3000人を超えるコミュニティサイト『恋人・夫婦仲相談所』(http://www.suzune.net/)を運営。著書に『夫婦の「幸せ循環」を呼ぶ秘訣』、『夫婦仲がよくなるちょっとした習慣』
― 日常の[イラッと]を科学する【5】 ―
『夫婦の「幸せ循環」を呼ぶ秘訣』 長く連添う秘訣! |
この特集の前回記事
ハッシュタグ