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ロック好きオヤジたちが集うガード下の立飲み屋

―酔っ払いの達人・大竹聡オススメの名店 その5―  週刊SPA!にて連載中の「アホほど飲むな!」。『酒とつまみ』元編集長・大竹聡氏が、アホほど飲んじゃった愛すべき人々のおりなす人間模様を綴ったエッセイなわけですが、当欄では大竹氏「オススメの名店」についても少し紹介しています。  そこで日刊SPA!では、誌面に載った名店の魅力について、より詳しくご案内していきたいと思います。 ◆おかめとロック、脈略は「特になし」
しょっと おかめ

外から見たかぎりでは、ぜんぜんロック感なし

 5軒目のとなる今回は、秋葉原の立飲み処「しょっと おかめ」(週刊SPA!9月11日発売号掲載)。昭和通り口から線路沿いを歩くこと約3分、“おかめさん”の描かれた看板が出迎えてくれる。ガード下にあるこのお店、外から見るとごくフツーの居酒屋。  だが、中に入るとストーンズのBGMに始まり、壁にはビートルズやレッドツェッペリン、ピンク・フロイド、ディープパープルといった往年のロックスターの来日コンサートチケットやレコードジャケットなどがところ狭しと飾られて、かなりのロック充!   キャッシュオンスタイルのバーということで、「レモンサワー」(260円)と大竹氏オススメの「ガッツ炒め」(310円)と「ゆで玉子」(50円)、「サッポロポテト」(50円)を注文し、適当な場所を探す。ガツとニラ、ニンニクを炒めた「ガッツ炒め」は、塩辛くて酒好きにはたまらない味だ。キンキンに冷えたレモンサワーを流し込み、落ち着いてあたりを見回すと、お客さんも会社帰りのサラリーマンからカップル、ロックなファッションに身を包んだオジサンなどさまざま。店を始めてから今年で「19年くらいじゃない?」というマスターの齊藤信夫さん……にしても、なぜ「おかめ」?
しょっと おかめ

マスターの齊藤さん。怖い人じゃないですよ(笑)

「ん? 前に入ってた店を居抜きのまま使ってんの。だから看板も店名もそのまんま~」  13歳から20歳までバンド活動をしていたというマスターは、実家の寿司屋を継ぐために一度は故郷に帰ったが、再び上京して始めたのがこのお店なのだ。 「最初はフツーの居酒屋だったんだけどね、自然とロック好きのお客さんが集まってきて、気がついたらこんなんになってたんだよ(笑)」  ちょっといかつい見ために反してなんとも物腰柔らかなマスターは、「俺もまたそろそろバンド再開しようかと思ってんの」と言う。ロック好きはもちろん、どんな人でも受け入れてくれそうな懐の深さのあるおかめ。ぜひとものぞいてみてください。 ⇒大竹氏オススメの「ガッツ炒め」と店内の様子はこちら
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=289119
「秋葉原 しょっと おかめ」 【住所】東京都千代田区神田佐久間町3-37 【営業】月~土曜日18:00~24:00 【定休】日曜日 <撮影/難波雄史 取材・文/おはつ(本誌)>
週刊SPA!9/18・25合併号(9/11発売)

表紙の人/SKE48

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