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中国JVがアフガン過去最大の投資額30億ドルでアイナク銅山を落札

戦乱が激しさを増すアフガニスタンに、総額1兆ドルとも推定される資源が眠っている――。圧倒的な資金力で真っ先にその利権を獲得したのは、着々と資源戦略を展開する中国だった!

880億ドルの価値がある世界最大の銅山を中国が確保!
アフガン過去最大初期投資44億ドル

 この中国JVは’08年、30億ドルというアフガン過去最大の投資額でアイナク銅山を落札。約20億ドルで入札した米国企業や、ロシア企業などのド肝を抜いた。さらに、カブールにも配電する発電所や労働者のための町、さらに、中国からタジキスタンを経由して銅山まで繋ぐ鉄道も敷くという内容で、初期投資総額は44億ドル。毎年4億ドルの使用料も払うという大盤振る舞いだ。

 ’13年からの採掘開始に向けて、一帯の地雷撤去作業をアフガン企業に委託して進めているほか、ふもとの村では取り付け道路などの工事も始まっている。中国側は、「銅山開発によって1万人の雇用を生む」と謳っており、労働者には地元の男性が雇われている。地元の村では近年、洪水のため農地が荒れ、農作業の仕事が減っている。道路工事をしていた地元青年の一人は「仕事ができてありがたい」と語っていた。

 中国製の小物の買い付けをしているカブール在住のビジネスマン、ミラ・ジャンさん(28歳)は「利益はどうせ政府の汚職に消えるだけ」と懐疑的だが、アフガン政府の鼻息は荒い。すでにカブール北西にある世界最大規模のハジガク鉄鉱山の入札手続きも進めている。

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アイナク銅山のふもとで進められている道路工事。同行した警察官は、
車を降りて撮影していた記者に「危ないから早く来い」と神経質になっていた


撮影/安田純平
― [現地ルポ]中国の狡猾資源戦略を暴く【2】 ―

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