水樹奈々ツアーファイナル@QVC「夜空を彩る花火に息を呑む」
―[水樹奈々ツアーファイナル]―
今年6月にスタートした水樹奈々の全国ツアー「NANA MIZUKI LIVE UNION 2012」の最終公演が、9月8日、QVCマリンフィールドで行われ、のべ10万人を動員した同ツアーの幕が降りた。
彼女にとって約6年ぶりの野外公演となったツアーファイナルでは、ライブパフォーマンスはもちろんのこと、趣向を凝らしたさまざまサプライズに、会場へと詰め掛けた36000人が恍惚へと誘われた。
冒頭、空がまだ暮れなずむなか、ステージに水樹が登場すると、会場にむけてウォーターショットが放たれ、1曲目の「POP MASTER」がスタート。夏場の屋外ライブならではの、いきなりの“出迎え”に夕暮れの観客席が早くも歓喜に包まれる。
アップテンポなナンバーを中心に展開された今回のセットリスト。その中盤のハイライトは、すっかり日も落ちた15曲目「Synchrogazer」、16曲目「NEXT ARCADIA」に訪れる。
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水樹扮する女海賊の冒険を描いたムービーが大型ビジョンに流されたのち、30mの高さに宙づりとなった水樹がステージ中央から登場、観客席を横断しながら熱唱を開始する。さらに「UNION STAR号」と名づけられた帆船がムービーから飛び出し、会場を周回、アリーナ席を越えた水樹が甲板に降り立つと船は彼女を乗せ、オレンジに輝くサイリウムの海を渡った。
そして、ライブは終盤へ。最後の曲「宝物」を前に、ファンやスタッフとの絆を深めたかったという今回のツアーへの思いを語り、「本当にいつもたくさんの愛をありがとう」と感謝の言葉を伝えた水樹に対して、ファンは「奈々!奈々!奈々!」と声を振り絞り続けることでそれに応えた。
そうして会場の一体感が最高潮に達したまま迎えたアンコールに、劇的なクライマックスが待っていた。アンコール3曲目の「星空と月と花火の下」。曲が2度目のサビに差し掛かると、ステージの向こう側、夜空に「ヒュー、バーン!バーン!バーン!」と心地よい音を響かせ、花火が打ちあがる。予想を超える演出に観客席は、ワンテンポ遅れで「キャー!」と悲鳴にも似た声で感情を爆発させた。曲の終わりに一番の大輪の華が咲くと、間近で上がる花火の音にも負けないこの日一番の歓声が幕張に響いた。
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