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マッスルスーツは全人類の腰痛をなくせるのか? CEATECで試着してみた

 IT・エレクトロニクスの最新動向を体験できる国内最大級の展示会『CEATEC JAPAN 2012』が、幕張メッセにて開幕した。会期は10月2日から6日までの5日間。最新スマホや家電、カーナビ、ヘッドフォンなど、身近な機器の展示はもちろん、未来をいく最新技術のワクワク感も楽しみの一つだ。

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 今回筆者が注目したのはコーア株式会社ブースに展示されていた『マッスルスーツ』。身体の動きをサポートするメカといえば、有名なのは『HAL』。介護老人保健施設でのリハビリなどで利用されており、高齢化社会の日本では、ますます需要が高まるだろう。今まで『HAL』も『マッスルスーツ』も装着したこともなく遠い存在であったが、会場で『マッスルスーツ』を装着し、技術を体感することができた。

⇒【画像】マッスルスーツ試着してみた
https://nikkan-spa.jp/304275/ceatec12m_00


マッスルスーツ

2タイプのマッスルスーツの試着が可能

 今回の展示は、東京理科大学小林研究室との取り組みが紹介されており、2種類のマッスルスーツが展示されている。ひとつは、腕の力をサポートするスーツ。デモンストレーターの男性は、10kgの米袋5つ計50kgを軽々と持ち上げてしまった。両手を開いて指を動かすほどの余裕があるというので驚きだ。来場者の女性も3つまで楽に持っていた。もうひとつは、腰を折り曲げた状態をキープ、腰をおこす動きをサポートするスーツだ。こちらも、前者と同様、軽々と重い荷物を床から持ち上げてしまった。

マッスルスーツ

計50㎏の米袋も手を開く余裕

 この動きを実現しているのは、圧縮空気を送りこむことで伸縮する特殊なチューブ。直径38mm重さ150gで、なんと150kgの物体を持ち上げることができるという。

 説明員の方に話を聞くと、「全ての人が腰痛にならない社会をつくることをコンセプトに開発しています」と力強く語ってくれた。はじめは介護される側のリハビリを目的にスタートした開発だったが、現在は介護する側、肉体労働者の利用も想定し、開発しているという。飛行場で重いスーツケースを上げ下げする係員など、腰に負担のかかる作業を日々している方へ、今すぐにでも会社から支給してあげてほしいレベルである。

マッスルスーツ

筆者も挑戦してみた

 東京理科大学・小林宏教授も「実際に『今すぐにでも使いたい』と問い合わせをいただいています。現在は実用化に向けて、生産設計をしていこうという段階です」とのこと。体に密接するベルト部分などの素材感や形状を改良し、着心地も徹底していくそうだ。

 実際に、筆者も試着体験してみたのだが、腰を曲げて床に置いてある米袋をほぼ力を使わずに持ち上げることができた。

 まだまだ腰痛には悩まされてはいないが、将来的に子育てで子どもをおんぶするときや、親の介護をするときなど、これからマッスルスーツを必要とするシーンはいくらでもありそうだ。今後のマッスルスーツ、ロボットスーツの進化に期待したい。 <取材・文・撮影/林健太>


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