雑学

自らの“ブス性”を楽しむという生き方

 女が女に厳しいのは今に始まったことではないが、顔、言動、思考などあらゆる観点で少しでも“NG”があればブス扱い。いつのまにか多様化していたブスの判定基準だが、あまりにシビアな女のブス判定について、ブスをテーマにした漫画を描く安彦麻理絵氏はこう語る。

安彦麻理絵氏

安彦麻理絵氏

「女は誰だって心の中に“ブス”を飼ってるけど、20~30代の若いうちは自分の中の“ブス”が血気盛んなんですよね。だから、他人の気にくわない行動に対して“ブス認定”をしてしまう。評論家ブスが、無自覚なタイプのブスたちに対して厳しいのも、心の中のブスが暴れているから。彼女たちは無駄に頭が良すぎるため、自分で自分にブレーキをかけている。だから顔ブス女の屈託のない行動を見ると、『顔面偏差値が低いくせに!』と苛立つのでしょう」

 さらに安彦氏は、女性は“華やかな世界”か“ブス界”のどちらかで戦う宿命にある、と続ける。

「華やかな世界に行けるのは、女子アナやタレントのようなタイプだけですが、彼女たちはみんな自分の中の“ブス”を隠ぺいする戦いをしています。顔も、行動も、思考も、生活も、どこからもブスが染み出してこない。これを保つために血の滲むような努力をしているはずなんです。私はそれに気づいたとき、アッチの世界も大変なんだな、と少し自分の“ブス”が成仏しました(笑)。ブス界に生きる女性たちは、ブスを隠ぺいする必要はありませんが、ブス性を楽しむようになってほしいですね。自分のブスな行動をカラッと笑い飛ばして、ブス飯だって食べる、いわば“エンジョイブス”です」

 ブスたちの目指すべきゴール「エンジョイブス」は、ブスを自称しているが、「構ってちゃんブス」みたいにネガティブなマインドからの自称ではなく、あくまでも自分のキャラとして楽しんでいるのが特徴だ。

「顔がキレイじゃないと“ブス遊び”はしづらいでしょうけど、顔の美醜にかかわらず、卑屈さを成仏させればエンジョイブスに近づけるはず」(安彦氏)

 暗いブスよりも明るいブスが多いに越したことはない。一刻も早くエンジョイブスという名の極楽浄土へ行ってほしいものである。

【安彦麻理絵氏】
漫画家。著書『ブ活はじめます~すべての女に捧げる「気持ちいい!」ブス活動のススメ』(宝島社)

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取材・文/朝井麻由美
― 女が判定!ブス大図鑑【3】 ―

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