スマホ並みに自分撮りしやすいミラーレスは画質もピカイチ
【オリンパスイメージング PEN Lite E-PL5 ダブルズームキット】
マイクロフォーサーズ規格に準拠したミラーレス一眼の新モデル。上方向に170度可動するモニターにより、自分撮りしやすくなっているのが特徴だ。1605万画素の4/3型Live MOSセンサーを搭載し、ストロボは外付けとなる。本体サイズと重量はW110.5×D38.2×H63.7mm/約279g。「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」と「同14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ R」レンズを付属する。実勢価格 10万4800円(10月上旬発売予定)
◆スマホ並みに自分撮りしやすい画質もピカイチのミラーレス
オリンパスの「PEN LiteE-PL5」は、ミラーレス一眼市場で主力の一角を、同社の「E-PL3」から引き継ぐ最新モデルだ。同社の上位機種「OM-D E-M5」と同等の撮像素子と画像処理エンジンを採用するなど、画質面で著しい進化を遂げているが、それ以上に注目すべきは、自分撮りに強いミラーレスを実現したところだ。
写真を撮る道具といえば当然デジカメが筆頭だが、自分撮りする道具となると、最右翼はスマホ。プレビューモニターのすぐ脇に専用のカメラがあり、タッチひとつで全体の構図を見ながら目線を合わせた写真が簡単に残せるからだ。そこまで自分撮りに最適化していると、いくらデジカメでも利便性で勝負するのは厳しい。が、真っ向勝負で勝てる総合力がE-PL5にはある。背面モニターは当機から静電容量タイプのタッチセンサーを盛り込んでおり、スマホに似た自然な感覚でピントを合わせたりシャッターを切ったりできる。そのモニターを上方向に170度回転すれば、自分にレンズを向けるときにリアルタイムでのモニタリングが可能になる。操作性でスマホに匹敵しているのだ。
そのうえで、画質は前述のとおりに別次元。絞りを調整したり、アートフィルターでエフェクトの効いた写真にしたりと、完成形のバリエーションも圧倒的だ。自分撮りは被写体と撮影者が同一なので、自然と細部にわたってこだわった写真になりやすい。その隙のないこだわりを満足させられる道具は、それほど多くはないだろう。
そして、可動範囲が広いタッチモニターは、自分撮り以外でも活躍する。例えば、運動会などでも観衆の後列から腕を上げてビデオカメラのような撮影が可能だ。手ぶれ補正機構も高精度なセンターシフト型を採用しているので、多少無理な構えでもキレイに残せる可能性が高い。E-PL5には、複合的に働き合って実用性を高めるような点が多い。遊びがいのあるモデルだ。
◆サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 2.5/3
◆編集担当Kの物欲刺激度 2/3
【関連キーワードから記事を探す】
実は40年前に誕生していた自撮り棒。「日本の無駄な発売品」と海外で嘲笑されるも
背景ボケボケで美しい、シネマライクな映像が撮影できるマルチなジンバル
盗撮増加の陰にスパイカメラの進化あり。盗撮魔が使う裏ガジェット一斉捜査
「コンパクトデジカメ」販売員が本当に買っている3機種と絶対に買わない1機種
盗撮犯は男とは限らないその手口。小型カメラがペットボトルやスニーカーに





