カーライフ

【マツダ VS BMW】クリーンディーゼル対決

スカイアクティブ・ディーゼルなる新技術を搭載し、大ヒット中のマツダ・CX—5ディーゼル。みなさん絶賛しております。もちろん同社の頑張りの賜物なのですが、石原慎太郎前都知事のそれは厳しいディーゼル規制あっての技術革新でもあったわけで。そんな日本のクリーンディーゼル技術の結晶と、ディーゼルの本場からやってきた刺客を対決させてみました!【後編】 MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu ⇒【前編】石原前都知事のおかげで日本のディーゼル車が進化
https://nikkan-spa.jp/326888
 今年発売されたマツダのCX-5(2200ccディーゼルターボ 258万円~)は、クリーンディーゼルの販売比率がなんと8割。輸出は円高で苦戦中だが、国内販売は絶好調。マツダとしては想像を絶するヒット商品となっている。  が、ディーゼルの本場・ヨーロッパ勢も黙ってはいない。今後、輸入ディーゼル車が続々上陸することは必定だ。先陣を切ったのはベンツだったが、このたびBMWも主力の3シリーズにクリーンディーゼルモデルを投入した。  ベンツのクリーンディーゼルは800万円もするシロモノでどうにもならなかったが、BMWの320d(2000ccディーゼルターボ)は470万円から。やっぱBMWなんで高いっちゃ高いが、ガソリン車(320i)と比べるとたったの20万円アップだ。マツダのCX-5がガソリン車の38万円アップで「安い!」と言われたのに、まさかBMWがここまで安くしてくるとは。う~む、日本人として燃えてきた。ぜんぜんクラスは違うけど、この2台、対決させずにおらりょうか。  種目は二つ。加速と燃費だ。新世代クリーンディーゼルは加速が良くて燃費もイイというのがウリなので。加速のほうは、時速20kmくらいから2台並んでアクセルを全開にし、時速60kmくらいまで、どっちが速いかで行いました。  ヨーイ、ドン!
ディーゼル車

加速対決では出だしで置かれたものの、その後は離されることなく付いていったCX-5ディーゼル。320dに比べ、アクセルを踏み込んだあと加速するまでのタイムラグが、そのまま結果に表れた

 うげげ、BMW速い! スペック上は若干マツダ有利なのに、何度やってもBMWが勝ちやがる。勝因は主に8速ATのレスポンス。BMWの高級かつ変速の素早い8速ATに比べると、マツダ入魂の6速ATは反応が及ばない。エンジンそのものは、CX-5のディーゼルだって十二分に速くて力強いんだけど、やっぱ値段の差ですか。  燃費も、CX-5のリッター11.3kmに対して、BMWはリッター13kmをマーク。BMW恐るべし! ちなみに数字が低いのは、燃費計測中に何度も加速対決をやったからで、高速道路をトロトロ巡航させれば、どっちもリッター20km近く走る。  というわけで今回の勝負、BMWの貫録勝ちだったが、いずれにせよ新世代のクリーンディーゼルは、加速も燃費もスバラシイ。これに乗っちゃうともうガソリン車なんざ線が細くて乗ってられないよ! 特にロングドライブが多い方には圧倒的にオススメです。 ⇒マツダCX-5、BMW320dの画像はこちら
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【結論】 マツダは、間もなく発表の上級セダン&ワゴン、アテンザにもディーゼルモデルを用意する。これからは、市街地はハイブリッド、長距離はクリーンディーゼルという棲み分けが徐々に進むのではないでしょうか ― ありがとう!石原さん。日本のディーゼル車は進化しました【2】 ―
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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