カニ、家電…ネット通販で買うとリスキーな物は?
―[「ハズレ」を掴まない技術]―
◆手に取らずして当たりを引く術とは……通販で失敗しない鉄則
ネットで気に入った商品を見つけ、ウキウキ気分で購入したものの、届いた物は期待はずれ……。なんて経験をした人も少なくないのでは。実物が見えないぶん、通販はバクチ的要素が強いのだ。
買い物のほとんどを通販で済ませているという宮地美由紀さん(仮名・32歳・金融)に、通販でハズレを掴まない秘訣を聞いた。
「食べ物の通販の場合、クチコミやレビューよりグルメ通のブログが断然タメになる。『これはいいけど、これはダメ!』とハッキリ書いてくれるので信頼できます」
ただし、アフィリエイト報酬狙いの提灯ブログも少なくないので注意が必要。食べ物の通販にはハズレが定説化している商材があり、それらの評価の仕方でそのブログの信用度を推測できるという。
「カニは当たりハズレが激しく、カニは通販で買うなは鉄則でしたが、最近は叩かれて逆に良品が増えてるようです」
人気のお取り寄せスイーツにも危険な落とし穴があるという。
「お取り寄せのみしか扱っていないスイーツは、広告と実物が違ってアレ!?ってことも。店で直売していて、なおかつ通販している商品を選ぶのがベスト」
また、食品以外でも、失敗が多いのは下着の通販だとか。
「必ず、購入規約で返品の有無を確認すること。たとえ一度も穿いてなくても返品不可ってこともあるので。また、メーカーによってサイズの基準が異なるため、新しいブランドに挑戦する場合は、1商品のみを購入するのが鉄則です」
家電も今や通販の時代。大手家電メーカーに勤める結城さん(仮名・35歳・男性)はこう語る。
「よく『◯◯で売り上げナンバーワン!』を謳い文句にしている商品がありますが、あくまで、そのサイトの中でのランキングなので判断基準にはなりません。特に家電は主観が影響する商品なので、例えば『このドライヤーはいい』という意見があっても、ある人にとっては『音が大きすぎる』なんていう場合もありますから」
とはいえ、家電は通販で買うのはオススメできないという。
「どうしても通販がいいという場合は、面倒でも店頭で一度試してみてほしいですね。値段を見て安いほうを買えばいいと思います」
店員に「ネットのほうが安い」と報告すれば安くなる場合もあるので、交渉手段として使うのも“アリ”なのである。
通販は手に取れない分、不安要素を削って、商品の信用度を高めていくのがポイントのようだ。
◆ネット通販でクチコミやレビューは気になる?
・気になる84%
・特に気にしない16%
◆レビューで気にするポイントは?
1.星の数などの評価
2.レビューの内容
3.レビューを書いている人数
4.関係者の書き込みかどうか(やらせではないか)
5.レビューが書かれたのはいつか(最新かどうか)
イラスト/石井匡人
― 「ハズレ」を掴まない技術【6】 ―
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