スマホやタブレットがあれば自宅にパソコンはいらない!?
―[2013年デジタルトレンド大研究]―
iPhone 5にLTEと華やかなトピックスが豊作だった昨年。今年は、デジタル業界にとってどんな年になるのだろうか? モバイル評論家の法林岳之氏に聞いた
◆ネットがあればパソコンもメディアも不要!
一般ユーザーにとって最も身近なツールは今やスマホかタブレット。「(家では)パソコンなんかいらない」が普通になりそうだ。
「パソコンって何のために必要なんだろうと自問したとき、CDから音楽データを取り込んでiPodに転送して……とか考えるんですが、iTunesから直接ダウンロードすればPCは不要だし、まして今度Amazonは『オートリップ』というサービスを米国でスタートさせ、日本でも近く開始する計画だという。Amazonで購入したCDについては、Amazonのサーバ上にあるMP3データを無料で利用できるもので、もちろんプレーヤーにダウンロードしてもいい。CD派ですらパソコンが必要なくなるわけで、象徴的なニュースと言えるかもしれません」
毎年開かれる家電見本市CESでは、昨年に引き続き液晶テレビに注目が集まった。
「ハイエンドの液晶テレビは完全に4K(フルHDの4倍の解像度)に移行。4Kの時代に入ると、メディアを買うという行為がだんだんなくなっていく気がしています。データ量は単純に4倍になるわけで、また4K対応のメディアを買うのは面倒ですよね。ネットワークで転送したほうが効率がいい。実際に、アメリカではDVDのレンタルがどんどん廃れてオンデマンドサービスが伸びています」
ネットさえあればすべてOK。
「そこで問題になるのが、前回の回線の話(https://nikkan-spa.jp/375280)。新しいトレンドを追うには、やはり固定回線が必要です。せっかく日本はインフラがしっかりしているのに、目先の数千円のためにそれを放棄するのはもったいないですよ!」
取材・文/編集部
― 2013年デジタルトレンド大研究【4】 ―
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