マツダ・アテンザは受注の11%がマニュアル車

金融政策決定会合で、日銀が2%のインフレターゲットの決定と無期限の金融緩和を発表し、アベノミクスが一歩前進。自動車を含めた輸出産業にとって円安は歓迎すべきこと。今年は取り戻せる一年になるか!? 夢は膨らむばかりです。そんな上昇ムードが漂うなか、今回は国産自動車期待の星とドイツが生んだ欧州の優等生を比較してみました【後編】

⇒【前編】はコチラ

MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=撮影 Photographs by Ikenohira Masanobu

◆日本経済とマツダの将来に、トンネルの出口が見えました!

アテンザ

“駆け抜ける歓び”はBMWの代名詞ですが、アテンザの走りもそれに負けないぐらい気持ちイイ!

 ということで当オートクラブは、アテンザのガチンコライバルとして、BMWのクリーンディーゼル「320d」を持ち込み、比較試乗をブチかましました。お値段は、アテンザが約300万円、BMWが約500万円。200万円違います。

 まずデザイン。これは甲乙つけがたい。なにしろ相手はBMW。ブランド力だけで誰もが認めちまうし、新型3シリーズは正直カッコいい。が、アテンザも負けてない。パッと見は「よくわかんないどっかのステキな外車」ってとこ。国産セダンとしてはダントツにカッコよく、ピンクのクラウンなど相手にしない。値段を考えればアテンザの勝ち!

 次、加速。とにかく両車ともディーゼルターボ特有のバカ太いトルクで、アクセルを踏んだ瞬間から「ズドドドド」と加速する。これを一度知ったら病みつきだ。感覚的にはほぼ互角、ほんの少しアテンザのほうが上か? というところ。燃費もほぼ互角、高速巡航ならリッター17kmくらい行く。軽油はガソリンより20~30円安いので、加速と経済性が見事に両立可能です。

 最後は足回り。これはBMWに歯が立ちません。アテンザは少しドシンバタンしてしまうが、BMWはすべてがパーフェクトに滑らか。ステアリングのキレも最高に素晴らしく、エリート気分満点です。高いだけのことはある。

 しかし総合的に見ると、値段の差を考えれば本当にいい勝負なんですよ。マツダがBMWと互角の戦いをしてくれたってことです!

 これなら、たとえお金が余ってる人でも、「アテンザのほうがコスパが高い」と言って選ぶ可能性がある。実際、ベンツやBMWからの買い替え客もチラホラ出ているという。スバラシイじゃないか!

 金融緩和と財政出動、そして成長戦略がアベノミクスの三本の矢だが、成長戦略とはつまり、こういう魅力的な商品をどんどん開発し、なるべく国内で生産するっつーこと。マツダ・アテンザはまさにアベノミクスの超優等生!

 国を愛するみなさん、ドイツ車の代わりにぜひご検討ください。

【結論】
アテンザはガソリンエンジンも非常にイイ。でも一番イイのはディーゼルのマニュアル車でした。ちなみに新型アテンザの受注のうちなんと11%がマニュアル車! 日本の全平均が3%くらいなのでこれもスゲエ!

― 日本経済とマツダの将来に、トンネルの出口が見えました!【2】 ―

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com




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