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SKE48・矢神久美が卒業前に語った『ウィンブルドン』への思い【インタビュー】

 昨年11/1に突然Google+上で卒業発表(https://nikkan-spa.jp/322943)を行ったSKE48チームSのくーみんこと矢神久美。  小誌取材班は、12月某日に行われたSPA!の連載撮影後に彼女へ取材を敢行。SPA!誌上の連載についての思い出を振り返りながら、現在の心境と、これからの思いを語ってもらった。
矢神久美

矢神久美。SKE48のデビューシングルから最新シングル『チョコの奴隷』まで、常に選抜入り。最前線で頑張ってきたメンバーの一人だ(写真はSPA!連載中の「SKE48謎解きParts」より)

――Google+上で突然の卒業発表。とても驚きました。 矢神:本当はファンの皆さんの目を見て、自分の意思を発表したかったんですけど、ちょうど劇場が改修中で公演がなかったので、湯浅(洋)支配人と話し合ってああいう形での発表になりました。後日、改めて全国握手会のステージ上でファンのみなさんに直接伝えられたので、それは良かった。でも実際、みなさんの前に立つとなんて言っていいかわからなかったです。顔を見たら、言葉が頭の中で全然まとまらなくて……。変な事を言って傷つけちゃったら嫌だなって思ったし、寂しくさせるのも嫌だったんです。 ――発表してからはどう? 矢神:今は、最後まで楽しんで悔いがないようにやっていきたいと思ってます。 ――活動の中でこれだけは卒業までにやっておかなきゃ、ってことはある? 矢神:できるだけ多くの人に会っていたいなって思います。SKE48と私を応援してくれる人のなかで、まだ会えてない人がきっと沢山いると思うんです。ときどき海外から来てくださる方もいて、そういうところにもファンの方がいてくださるんだなって思ったとき、できる限りいろんなところに行って、いろんな人に会っておきたいなって思いました。 ――明確に卒業を考え始めたのはいつ頃? 矢神:一年ぐらい前ですね。最初はなんとなく考えていて、まだ自分のなかに迷いがあった。でも、昨年の3月に、ぼんやり考えていた卒業とこのまま活動を続けるのかを、はっきり決めなきゃなと思ったんです。 ――いままでを振り返って一番印象に残っているのはなんですかね? 矢神:やっぱり最初に、AKB48さんのコンサートで日比谷野外コンサートに立ったときですかね。 ――雨が降っていた日ですね。 矢神:そうですね。私たち一期生がはじめてステージに上がったときが、やっぱり一番嬉しくて、なんとも言えない気持ちでしたね。どうしていいかもわからない気持ちもあればはじめて味わう感覚に戸惑っていて。こんなにも大勢の人たちの前で私たちこれから踊るんだとか、いろんな人と話すことになるんだなと考えても、まだ実感がわかなかったです。ただ、みんなでずっと厳しいレッスンしてきて、やっと力を合わせて、それを発揮できた場所だったのですごい印象に残ってます。 ――その後、SKE48はどんどん大きくなっていったけど、自分のなかでの変化は? 矢神:ありましたね。自分がもっと前に出なきゃいけないと思うようになりました。選抜メンバーにずっと選んで頂いて、代表としてSKE48を背負って頑張っていかなきゃいけないって気持ちもありました。ただ、卒業を考えた一つの理由でもあったんですが、どんどん後輩が増えていくなかで、他のコたちももっとメディアに出てほしいと思うようになったんです。メンバーが多いと一部のメンバーしかメディアに出れない。でもSKE48はこういうコもいるんだっていうのを知ってもらうために、後輩にチャンスの道を作ってあげなきゃいけないなと思うようになったんです。 ――そうなんですね。そんな後輩との思い出で衝撃的だったのが、片想いFinallyのキスシーン ※詳細はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/141061 矢神:あれは恥ずかしかったです。ガチですよ。ガチチュー。ぜんぜん軽い感じじゃなかったですもんね。実はキスが深すぎて最初の一瞬だけで後はカットになったんです。でも恥ずかしかったですね、あれは。花音にキスするっていうのも、申し訳ない気持ちになったし、ファンのかたに見られるっていう恥ずかしさもありました。 ――そのときの握手会っていうのは「キスシーンすごかったね」っていうのが多かった? 矢神:もうほとんどがその話でしたね。私もどういう反応していいかわからないって言う。そ、そ、そうですかって(笑)。 ――声優オーディションに受かったなんてこともありました。 ※詳細はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/112124 矢神:今、『AKB0048 next stage』が放送されていますね。 ――どうですか、声優も出来たことは? 矢神:演じることがもともと好きだったので、女優だけじゃなく声優という経験ができたのはすごく嬉しかった。アニメは、そんなに見なくなったんですけど、もともと涼宮ハルヒとか、黒執事、BLEACH、銀魂といったジャンプ系、深夜アニメとか幅広く見ていたので、興味があったんです。アニメの世界に入れたっていうのは自分にとって嬉しいことだったなって思います。 ――こうして見るとSPA!って、実は矢神さんの記事が多いんですよ 矢神:そうなんですよね。私もビックリこんなに出てたんですね。『Waya』(https://nikkan-spa.jp/82274)とか懐かしいですね ――この時はコメディエンヌになりたいって話をされてたんですが 矢神:なりたかったし、今でもなりたいですね。もともと阿部サダヲさんが好きだったんです。演技も普段のトークもすごい面白い。こういう人になりたいなって思ってました。いつでも周りの人を笑顔に出来るっていう力が私もほしかったんです。 ――芸能界に戻ってきたいっていうのはある? 矢神:そうですね。一回芸能界を引退して、また戻ってくるっていうのは、相当大変なことだと思うんですよ。でも、自分が本当に戻りたいと思ったときは、死に物狂いで頑張って努力して戻ってくるって決めてるんです。今まだ決めてはいないですけど。 ――あとSPA!では写真部とかもありましたけど。 ※詳細はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/80029 矢神:そうですね。最初は私がゆりあを撮って、次は逆に撮られたんですよね。このときは楽しかったですね。本当にゆりあと2人きりだったじゃないですか? ゆりあをずっと見てられる空間が癒しでしたね。ゆりあ好きにはたまらない。 ――思い出深い撮影ですよね。 矢神:そうですね。髪がまだ長かったですしね。すごい懐かしく感じます。ゆりあ可愛いわ。 ――ゆりあさんとはユニットも組んでたけど、思い出深い曲といえば『狼とプライド』なの? 矢神:ゆりあとやってた狼(『狼とプライド』)も大事ですけど、やっぱりウィンブルドン(『ウィンブルドンへ連れていって』)ですかね。私が辞めたらオリジナルメンバーがもういなくなっちゃう。先に辞めた2人がいなくなってからずっと幻にしちゃいけないなと思って続けてきたけど、いろんな後輩がやるようになったので、そろそろ後輩に譲ってもいいんじゃないかなって思いました。でも本当にもう一度だけでいいから昔のあの3人でやりたいですね。 ――3人ともいなくなっちゃうんですね 矢神:そうです。それが寂しいけど、ちゃんと後輩たちが受け継いでくれて、もう一個の違った“奇跡のウィンブルドン”を作ってほしいですね。期待してます。 ――最初にもらった自分のための曲ですよね。 矢神:すごい思い出深い。私、今だから言いますけど、本当はあの曲、自分はこれじゃないなって思ってたんです。私は当時ショートヘアだったしカッコ良い曲が来ると思ってた。そしたら、なんか美少女戦隊みたいな可愛いフリフリの衣裳に肩をすくめるような曲で、これ似合うかなって思っちゃったんですよ。あとの2人は可愛いし、ピンクで黄色も似合うし、なんで私だけって思ってた。でも、ある日突然、握手会でファンの人に「あれめっちゃ可愛いよ」って言われてから、なんだ自分にも似合うんだって思って。それから自分の幅もすごい広くなりました。可愛いのは似合わないと思ってたんですけど、カッコ良いのも可愛いいものやれる人になろうと思って、全部受け入れようって思えるようになりました。
矢神久美

くーみん(矢神久美)がSKE48から飛び立つ

――ウィンブルドンによって、新しい自分が引き出されたってことですね 矢神:だから秋元先生には本当に感謝してるんです。あの歌がなかったら、今の自分いなかったですもんね。 ――幅を広げられたんですね。歌はリクエストアワードとかにも入りましたが。 矢神:嬉しいですね。ファン投票で歌わせていただけたことは。 ――では、最後にファンの人にメッセージを 矢神:これからもSKE48と、もし良かったら私の応援もよろしくお願いしますと言いたいです。本当にファンの皆さんに支えていただいたからこそ、ここまで来れたのだと思います。皆さんがいなかったら、きっと今の私もいなかっただろうし勇気も持てなかったと思うので、すごく感謝してます。ありがとございます。そしてこれからもよろしくお願いします。 <取材・文/ヤスオ 撮影/青山裕企> ●【SPA!】SKE48謎解きParts 
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