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人気個人投資家・三空さんが 静岡市議選当選で感じた地方選の大疑問

定数48に対して58人が立候補した静岡市議選は、2人の維新候補者を含む17人の新人候補が立候補したものの、投票率の低さから軒並み落選

 3月24日、任期満了に伴い実施された静岡市議選で、SPA!ファミリーの1人が見事当選を果たした! 本誌「マネーな人々」で月イチ連載を担当していた、三空さんこと池谷大輔氏(32)だ。勝ち組トレーダーとして他誌からも引っ張りだこだった池谷氏は、昨年3月に突如、維新政治塾に入塾。トレーダーから“政治家の卵”へと転身したことは、トレーディング界で大いに話題を呼んだ。

 その転身のきっかけは2011年3月11日の東日本大震災だったという。池谷氏が話す。

「25歳のとき福島市に1年だけ住んでいたことがあったんです。冬には道路が凍って、時速20kmぐらいでしか運転できなかったことをよく覚えています。その福島に原発事故が起きて、土地を追われる人が多数出ました。まだ、帰れない人もたくさんいる。そのことに怒りを覚えて、震災後の東電の株主総会には株主として参加して、原発事故の責任を問うてみました。けど、民間企業は利益を追求して当たり前。だから、原発を維持したいと考える。結局、エネルギー政策しかりで、何かを変えようと思ったら政治の力を利用するのが一番効果的なのです。そんなときに維新政治塾が開校したので、即入塾を決めました」

 それだけに、静岡市議として取り組みたい課題もはっきりしているという。

「1つには、南海トラフ地震に備えた災害対策です。東日本大震災の教訓を生かしたいと思います。維新が大阪で推し進めている行政改革にも手を付けたい。公務員特別手当の削減など、取り組むべき課題はあります。それと、忘れてならないのが、地方の活性化です。私の故郷である静岡の丸子(まりこ)は、すっかり活気がなくなってしまいました。私が小学生だったころは1学年に7クラスあったのに、今は3~4クラスです。商店街もなくなってしまった。そんな地元の活性化は、私に一票入れてくださった方々の願いでもあると思うので、積極的に取り組んでいきたいと思っています」

「三空」さんとしてSPA!本誌でも月イチ連載を担当していた池谷氏。投開票当日、開票センターに姿を現した池谷氏は、投票率が低く、新人候補には厳しい展開とあって、終始緊張した面持ちだった

 ただし、そのハードルは高い。今回の静岡市議選の投票率の低さが、それを如実に示しいている。前回よりも5.76ポイントも低い45.65%という投票率からは、有権者の関心のなさがうかがえる。それだけに、固定票を抱えている現職市議の強さが際立った選挙でもあった。池谷氏が出馬した、駿河区では再選を目指して出馬した現職は全員当選。浮動票頼みの新人議員は軒並み苦戦し、池谷氏とともに維新の公認を得て出馬した白浜史教氏(27)は惜しくも落選してしまったのだ。

 目先の注目点は、池谷氏が静岡市議として、どの会派に所属するか。維新からはもう1人、元静岡市議の尾崎剛司氏(36)が維新の公認を得て当選したが、この尾崎氏は昨年の衆院選・静岡1区でみんなの党の小池政就衆院議員と戦った間柄。国政で維新とみんなが連携を模索しているが、こと静岡で第三極が新会派を組むには若干のハードルがあるのだ。いかにして市政にメスを入れていくのか……池谷氏の活躍に期待したい! <取材・文/日刊SPA!取材班>




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