更新日:2015年07月21日 23:45
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鎌倉の海水浴場が「ネーミングライツ」募集へ。地元民も当惑

 鎌倉市が財政難解消の措置として由比ヶ浜・材木座・腰越の三海水浴場のネーミングライツを募集している。
鎌倉

過去に平塚市が市内の「湘南ひらつかビーチパーク」のネーミングライツを年間500万円以上で募集したときは、応募企業はなかったというが、「鎌倉」のブランド力からしたらかなりの人気になりそうな……

 市のHPによれば、契約期間は3年以上、ネーミングライツ料は100万円以上で、募集締め切り後、鎌倉市が設置する審査委員会で「愛称」や「デザイン」案、提案金額、提案期間などを総合的に判断して、優先交渉権者を選定した後、契約条件等の協議を行い、最終的に決定するとされている。  ネーミングライツについては、同一の施設なのに契約期間の満了や権利獲得者の変更などによって名前が変わることなどを問題視する声も多い。例えば神戸市の所有する神戸総合運動公園野球場だ。  同施設は、1985年のオープン時は「グリーンスタジアム神戸」という愛称だった。その後、2003年に日本の野球場として初めてネーミングライツを導入、ソフトバンクが命名権を取得し、「Yahoo! BBスタジアム」になった。しかし、2004年にソフトバンクが福岡ダイエーホークスを買収したことを受けて命名権契約が終了してしまう。一時的に「神戸球場」という呼称になたものの、2005年にスカイマークがネーミングライツを獲得し、「スカイマークスタジアム」になった。ところがところが、2011年にスカイマークの契約期間が満期終了、契約を更新しなかったために次なる契約先が「ほっともっと」チェーンを展開するプレナスとなったために「ほっともっとフィールド神戸」になった。地元神戸の人からも、「全然愛着が沸かない」という不満の声が出ているという。  鎌倉市民の声も「由比ヶ浜は由比ヶ浜だし材木座は材木座。サーファーはポイント毎に特有の名前で呼ぶこともあるけど、企業名が冠されるのは正直ピンと来ない」(鎌倉在住・34歳)と当惑気味。  すでに地元民はもとより県外の人にも知られた「由比ヶ浜」などの海水浴場。皆に愛される新名称が誕生することになるのだろうか? <取材・文/日刊SPA!取材班> ●鎌倉市のHP
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kankou/namingrights.html
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