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みんなの党の内部抗争は激化の一途 江田派増殖で窮地に立った渡辺代表

みんなの党 みんなの党の分裂が現実味を帯びてきている。決定的だったのは夏の参院選に向けた選対委員長の人事。4月2日、渡辺喜美代表が江田憲司幹事長を排除するように、浅尾慶一郎政調会長が選対委員長を兼任することを提案したのだ。

 一般に、選挙の指揮を執るのは幹事長にとっての最大の仕事。立候補者に対する公認権を持っているうえに、党財政も管理しており、ヒト・カネ両面で幹事長の力が大きく働く。それだけに当然、江田氏の反発は激しかった。みんなの党関係者が話す。

「4月3日には緊急の両院議員総会を招集して、喜美さんが選対本部長、江田さんを同本部長代行とし、浅尾さんを選対委員長にする案を喜美さん自ら提案したのですが、その総会はマスコミや秘書はシャットアウトなうえに、直前に召集がかかったものだから、地元に帰っていた江田さんは出席できなかったんです。だから、『だまし討ちじゃないか?』と、かなりイラついた様子で喜美さんを批判していました。こうした喜美さんのやり方に反発する人は多く、『幹事長抜きで人事を決めるのは異常』との声が上がり、結局、人事案の了承が見送られ、翌4日の参院総会で喜美さんが『拙速だった』と謝って、ひとまず手打ちとなったようです」

 この渡辺代表と江田幹事長の間で繰り広げられるバトルは今に始まったことではない。昨年の衆院選でも、日本維新の会との選挙協力を主張する江田氏と、それに反発する渡辺氏という形で表面化していた。

「衆院選では最終的に重複しない選挙区では互いに推薦し合うということで、みんなと維新の間の選挙協力が実現したんですけど、結局、喜美さんはずっと維新との共闘を拒否し続けました。合流を訴えながら、ギリギリになって太陽とくっつく橋下さんのやり方に対する反発も当然ありましたが、一番引っかかっていたのは、みんなの党から維新に移った現職国会議員の存在です。『選挙協力も考えている他党の議員が合流したいと言ってきても断るのが筋だろ?』というのが、喜美さんの意見でした。感情論で反対するから、江田さんと折り合いがつかない。加えて、水面下で喜美さん抜きの実質的な選挙協力を江田さんが推し進めていたことも気に食わなかったようです。江田さんの地元・神奈川では6つの選挙区でウチと維新の候補者がバッティングしたのに、江田さんの神奈川8区には当然のように維新は候補を立てませんでしたからね」(同)

 今回の選対委員長人事は「幹事長の指揮下に入る」という形で、渡辺氏の案が最終的に承認されたが、両者の溝は深まるばかりだという。

「みんな所属の国会議員の多くが江田さんのお膝元である神奈川選出だったり、党道府県議会議員で見ても神奈川県議が圧倒的多数を占めているように、みんなの党には“江田派”の党員のほうが圧倒的に多い。このことに危機感を募らせた喜美氏は、昨年から積極的に所属議員との食事会を開いたり、無所属議員に入党を勧めたりして“喜美派”を増やそうと奔走していたんですが(苦笑)、先日の人事案を巡って喜美氏を支持したのは2議員だけだったという話。今すぐ代表選を実施して江田氏が立候補しようものなら、喜美氏が負けるのは確実と言われています。今年に入って政策秘書が辞め、4月には先代から仕えてきた公設秘書が辞めたことからも、喜美氏の求心力が衰えていることがわかります。最終的には喜美氏が抜けて再び“新党ひとり”をつくるか、江田派がごっそり維新に移籍するほかないかもしれません……」(永田町関係者)

 前出のみんなの党関係者によれば、「単に、秘書が辞めたのは、喜美さんの地元栃木での活動に専念してもらうため」のようだが……喜美氏の周りがにわかに騒がしいのは事実。一つの少数政党の内輪もめとはいえ、みんなの党は参院では13議席を持つ第4党。分裂騒ぎが現実味を帯びれば、ねじれ国会への影響も小さくない……。とりあえず、国民新党みたいにならないことを祈ります! <取材・文/日刊SPA!取材班>

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