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’13年度の新入社員が受けてきた「キャリア教育」とは?

上の世代から「ゆとり」と蔑まれ始めているのを見て育ち、中高生時代にはSNSが登場。「ソーシャル」とともに思春期を送ってきた。この4月にやってきたのは、そんな時代を生きてきた若者だ。

◆’13年の新入社員は意識の格差が目立つ「二極化世代」!?

ゆとり, 人間関係, 新入社員 入社して3か月もたたないのに、早くも’13年の新入社員たちの珍プレーが多数報告されている(※参照 http://nikkan-spa.jp/426358)。大学生の意識や就職に詳しい大学ジャーナリストの石渡嶺司氏は’13世代についてこう語る。

「どちらかというと意識が高いコは多く、就活や将来の進路を真面目に考えはするのですが、昨今、自己分析ツールが充実しすぎているがゆえに自分の適性に執着しすぎている。また、サービスを受けるのが当たり前で育ってきたために、福利厚生やブラックか否かの優先度が高すぎる。このように情報に踊らされすぎている面が多々あるので、“意識が高い”といっても、後ろに“(笑)”がつきますね。あと、意識が高すぎるコと、低すぎるコに二極化しているのも特徴だと思います」

 意識が高すぎるコは、仕事に違和感を抱くとすぐに転職してしまい、低すぎるコはろくすっぽ頑張りもしないくせに、二言目には愚痴ばかり。

 彼らがこのように成長した原因のひとつは、「キャリア教育」だという。

石渡嶺司氏

石渡嶺司氏

「キャリア教育とは、将来を担う若者たちに勤労観、職業観を育み、自立できる能力を身につけさせることを目的とした教育のことです。彼らは、小中学校からこうした教育を十分すぎるほど受けてきました。やたらとやりたいこと、将来の夢を問いかけて、進路が決まらないとニートやフリーターになると教えるんです。その結果、“意識の高い”コは、自分の夢を実現させたいと思うあまり、無駄なことはやりたくないという考えが強くなる。デジタルネイティブなので、検索を駆使して効率的に情報を得られることも要因です。逆に意識の低いコ、つまりやりたいことがはっきりしないコは、溢れるネットの知識に溺れ、情報過多になってしまうことが多いんですよ」

 最後に、’13年度の新入社員との上手な付き合い方を聞いた。

「彼らは“何もできない”と思って接したほうがいいでしょうね。雑用をやらせるにしても、何のためにやらせるのか丁寧に説明したほうがいい。無駄を省く癖があるゆえに視野が狭いので、視野を広げてあげる必要があります」

【石渡嶺司氏】
大学ジャーナリスト。近著は『なぜ学生の9割は就活に疲れるのか』(主婦の友社)、『時間と学費をムダにしない大学選び2014』(中央公論新社)など

取材・文/黒田知道 取材/大貫未来 山崎由貴
― [2013]新入社員の観察報告【8】 ―

なぜ学生の9割は就活に疲れるのか

みんなの就活ヒサン日記


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