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ドコモからiPhoneより「アップルからSIMフリー・iPhone」を

以前はマニアックな印象があったSIMフリー端末も、スマホ時代になって注目度が急上昇。その最新事情に迫る ⇒【前編】なぜ国内ではSIMフリー・スマホが少ないのか?
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◆SIMフリー化でスマホ事情はどう変わる?  現在、SIMフリー端末の選択肢も着実に増えつつある。タブレットでは「Nexus7」(グーグル)や「Fonepad」(ASUS)が登場。スマホでも、ユニークな形状が話題の「Padfone」(ASUS)、2万円を切る価格が嬉しい「Flea Phone」(コヴィア)など、魅力的な端末が相次いで発売されている。Androidスマホのフラッグシップシリーズと言うべき「Nexus4」も近々日本発売予定だ。 ⇒「話題のSIMフリー・スマホ寸評」はコチラ
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法林岳之氏

法林岳之氏

「もちろん、これで一足飛びに国内メーカーがSIMフリー端末をバンバン出すようになる……ということにはならないでしょう。別にキャリアに気兼ねしているからではなく、個別にサポートを行うのはメーカーにとって大変なことだからです。グーグルにはAndroidのシェア拡大という目的がありますし、ウルトラブックでノートPCのシェアを獲得したASUSは、その延長線上でスマホを売っているようなところもありますが、同様のパワーを国内メーカーに求めるのはなかなか厳しい。とはいえ、メーカー直販のオンラインショップ限定でスマホが発売される……といった形は増えていってもおかしくありません」(モバイル評論家・法林岳之氏。以下同)  SIMフリー端末が日本でも一般化すれば、長らくユーザーの関心の的になっている「ある問題」も解決されるかもしれない。 「毎回、決算発表時になると『ドコモだけ契約数が純減している。それはiPhoneを出していないからだ』みたいな記事が出ますよね。まるで誰もがドコモからiPhoneが出ることを望んでいるかのような書き方なんですが、ユーザーとしてはそんなことを求めるより、アップルにSIMフリーのiPhoneを出してほしいという声を上げるべきです」  確かに、世界中のアップルストアでSIMフリーのiPhoneやiPadは売られているのに、なぜ日本では手に入らないのか……という疑問はある。 「回線とセットで売っているauやソフトバンクとしては、SIMフリーのiPhoneは出してほしくないところでしょう。しかし、ユーザー目線で見れば、回線付きには端末が安いというメリットがあり、高いけれども自由に回線を選べるSIMフリー端末をアップルが売っても、何もバッティングしない。本来は、それがあるべき形だと思います」  そしてもう一点、SIMフリー端末の可能性を広げてくれそうなのが「MVNOの多様化」だ。 「現状ではMVNOに回線を貸しているのは主にドコモですが、先ごろ大手MVNOの日本通信が、auとソフトバンクに対して回線の貸し出し(相互接続)を申し入れました。ある一定以上のシェアを持っている通信事業者は、余裕のある回線を第三者に貸し出すことが電気通信事業法のガイドラインで定められています。もちろんタダで貸すわけじゃないので、回線に余裕があるなら断る理由はない。なので、ソフトバンクのレスポンスには大いに期待しています。現にドコモが貸しているのに、『つながりやすさNo.1』の会社が貸せないはずはありませんからね。相互接続が実現すれば、料金面でも通信環境面でも、ユーザーは大きな恩恵を受けられるはず」 【法林岳之氏】 おなじみ、モバイル業界のご意見番。PC誌などでビギナー向け解説記事やハードウェアの試用リポートを執筆。スマホ関連著書も多数 ― 今こそ[SIMフリー・スマホ]がアツい!理由【2】 ―
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