更新日:2013年07月22日 00:55
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1票が左右する参院選激戦区はここ!【選挙へGO】

 ついに投票日を迎えた参院選。自公圧勝は確実……で、「問題は勝ち方次第」なんて言われていたりもしているが、やはり一票の重みはデカイ。特に混戦模様の激戦区となればなおさら。過去には“無効票”よりも小さな差で候補者が敗れたこともあるのだ。自民党関係者が話す。 「2009年の衆院選の青森3区では民主党の田名部匡代さん(前衆院議員)が、たった367票差でウチの大島理森さんに敗れて比例復活したんです。ただ、同区の無効票は他の選挙区の倍以上の600票もあった。田名部さんのお父さんも元衆院議員で、名前が一文字違いの『匡省』だったから、有権者がお父さんの名前を書いて無効になった票が多数あったと言われています」  投票行為は正確に……ということで、今回は特に有権者の一票が大きく政治を左右しそうな参院選の激戦区を、新聞各社の情勢調査結果から見ていきたい。  北から見ていくと、一番最初に目につくのは小沢一郎生活の党代表のお膝元である岩手選挙区(定数1)。民主党を離党して無所属で選挙戦を戦ってきた平野達男前復興相が僅差でリードしているが、21年ぶりに岩手で勝利しようと安倍晋三首相が乗り込んで自民党候補の田中真一氏を応援。平野氏を猛追していると言われている。生活の党の関根敏伸氏、民主党候補の吉田晴美氏がその次点にある混戦模様。ただし、情勢調査では平野氏と田中氏の一騎打ちの様相が強い。 ⇒岩手選挙区(定数1)【情勢調査】はコチラ
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 次いで、熱い戦いを繰り広げているのは茨城選挙区(定数2)。自民党の上月良祐氏はほぼ順当だが、残り1議席を民主党の藤田幸久氏、みんなの党の石原順子氏、維新の石井章氏が争っている状態。藤田氏がリード気味だが、情勢調査では石原氏優勢を伝えているところも。 ⇒茨城選挙区(定数2)【情勢調査】はコチラ
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 さらに熱い戦いを繰り広げているのは東京(定数5)。週刊SPA!7/23・30合併号でも伝えている通り、泡沫扱いを受けていたはずの無所属・山本太郎候補が自民党の公示前情勢調査では当選ラインに入っていたのだ。新聞各紙の調査結果では、自民党の武見敬三氏、丸川珠代氏、公明党代表の山口那津男氏は順当だが、残り2議席を争う戦いは熾烈。民主党の鈴木寛氏、共産党の吉良佳子氏が優勢だが、山本太郎氏、みんなの党の桐島ローランド氏、維新の小倉淳氏が猛追している。仮にみんなと維新が選挙協力を結んでいたら、こうはならなかっただろう……。 ⇒東京(定数5)【情勢調査】はコチラ
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 愛知(定数3)も似た構図。自民党の酒井庸行氏、民主党の大塚耕平元厚労副大臣の議席獲得は堅そうだが、残り1議席を巡ってみんなの薬師寺道代氏、維新の近藤浩史、共産党の本村伸子氏が熾烈なバトルを繰り広げている。河村たかし名古屋市長が“秘蔵っ子”として送り込んだ地域政党「減税日本」の宇田幸生氏はかなり、差をつけられている様子。 ⇒愛知(定数3)【情勢調査】はコチラ
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 京都(定数2)は自民党の西田昌司氏の1議席獲得は順当そうだが、民主党の北神圭朗氏と共産党の倉林明子氏が残り1議席をかけて大激戦。その差1%で北神氏が有利だが、無党派層の動きでどちらにも転びそう。 ⇒京都(定数2)【情勢調査】はコチラ
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 橋下徹・維新共同代表のお膝元である大阪(定数4)も同じく残り1議席を争う戦いだ。自民党の柳本卓治氏、維新の東徹氏、公明党の杉久武氏に次ぐ、共産党の辰巳孝太郎氏と民主党の梅村聡氏が僅差の戦いを繰り広げているのだ。 ⇒大阪(定数4)【情勢調査】はコチラ
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 ご覧のとおり、大半は残り1議席を争う“非自民”の戦い。無党派層の受け皿として民主および第三極が手を取り合うべきだったと思うのは当然。政治ジャーナリストの藤本順一氏もこう話す。 「民主党とみんなの党は6月には行革関連の7法案を共同提出していました。十分に協力できる体制はあったと言えるでしょう。みんなの党の渡辺喜美代表の父親で、かつての自民党の実力者だった故・美智雄元副総理を新生党時代に首相候補として担ぎ出そうとした小沢一郎氏がパイプとなって非自民の合流もできたはず。『みんなの民主党』が実現すれば、もっといい戦いができたでしょう」  ただし、自民党も圧勝に浮かれているわけではなさそう。藤本氏が続ける。 「情勢結果を見ればわかるように、自民党がほぼ過半数の票を獲得し、残りの票が民主党や第三極にバラけています。これは逆の見方をすれば、2人区、3人区で自民党がさらに議席を積み上げられる可能性があったということ。自民党の票を2つに割っても、他党の候補よりも十分に票が取れた可能性のある選挙区がいくつもあるんです。確かに安倍・自民は大きな追い風を受けていますが、思ったほど強気ではなかった。慎重になりすぎたともいえます」  たとえば、神奈川選挙区(定数4)では自民党の島村大氏がトップ当選しそうだが、この票を2で割っても、次点のみんな・公明・民主の候補者よりも優勢。自公で3議席獲得の可能性もあったといえるのだ。 ⇒神奈川選挙区(定数4)【情勢調査】はコチラ
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 手堅いといえばそれまでだが、弱気の自民なら他党がつけ込む余地もあり? ということで、選挙へGO! <取材・文/日刊SPA!取材班> ※表は新聞各社の情勢調査をもとに編集部で作成
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