カーライフ

GT-Rの問題点は値段が安すぎること。次は2000万円で

日産GT-R NISMOが600馬力で1501万5000円なのに対して、ポルシェ911ターボSは560馬力で2446万円、フェラーリ458スペチアーレは605馬力で3290万円。スペックを考えるとGT-Rは激安であります。にもかかわらず、1000万円オーバーのクルマを買う富裕層からの支持はイマイチなのだとか。その理由を解説しました MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
GT-R

3.8リッター V6 ツインターボエンジンのGT-Rは当初480馬力だったが、その後485馬力、530馬力、550馬力と少しずつ馬力アップ。このNISMOモデルで600馬力に到達した

◆日本車が韓国車に海外でなんとか勝てるのはGT-Rがあるからだ!【後編】 ⇒【前編】「日本車が世界市場で踏ん張っていられるのは、GT-Rがあるからだ」はコチラ https://nikkan-spa.jp/553830  GT-Rがマイナーチェンジを受け、新たに最速の「GT-R NISMO」が登場することになった(発売は春)。そちらにサーキットで乗らせていただきました。  驚愕しました。  こ、これはなんだ……。この速さはいったいなんなんだあぁぁぁ!  600馬力と書いてあるが、800馬力はあるんじゃないか。そしてこの信じられないコーナリング速度! 限界がないみたい。無限だ。無限に速い! こんな市販車ありえない! まさに日本が世界に誇る宇宙戦艦ヤマト。波動砲はさらに威力を増した。韓国車などひとひねりだ。  が、課題もある。  これほどの性能を誇り、かつ値段も安いGT-Rが、あまり売れていない。台数で言うとフェラーリの半分以下。ポルシェには50倍も負けている。ガーン。ポルシェはともかく、もともと生産台数を限定しているフェラーリに負けているのは、日本人として残念だ。  がしかし、日産はぜひ、GT-Rを作り続けてほしい。そして、早くフルモデルチェンジしてほしい。現在のGT-Rは、登場からすでに6年が過ぎた。フェラーリは5年、ポルシェも6年おきにフルモデルチェンジしている。日産がそれに負けるわけにはいかないだろう。継続は力なり。ゴーン社長も、日本のためにひと肌脱いでもらいたい。 【結論】 GT-Rの問題点は、値段が安すぎることにあるとにらんでいる。富裕層は値段が高いほうが喜ぶ。なぜなら、高いクルマのほうが威張れるから! 次期GT-Rは、ボンクラのことは忘れて、2000万円で作ってもらいたい ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/553831/auto_131217_05 ◆日産「IDx」いいじゃない! ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/553831/auto_131217_08 IDx 東京モーターショーで公開された日産のコンセプトカー「IDx」は、オヤジ世代のココロを直撃! 若年層にもこの直線基調のデザインが好評だ。ぜひ市販化していただきたい。GT-Rのフルモデルチェンジもよろしく
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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