更新日:2023年12月22日 20:09
カーライフ

年収300万円以下でフェラーリを120回払い。10年前に700万円でF355を買った男の今

愛車が勝手に暴騰した! 貧乏カーマニア、30年後の大勝利

カーマニアにもいろんなタイプがいます。最新モデルにこだわる人がいれば、一台を長く乗り続ける人もいる。そんななか、今回登場するのは乗らないクルマを大事に保管。今では眺めているだけで満足のカーマニア。辛いことがあっても、大好きなGT-Rとフェラーリがあれば、それで十分なのでした
オートクラブ

R32&F355

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

カーマニア、夢のゆりかご

 かつて貧乏カーマニアと言えば、「四畳半でカップラーメンをすすりながら高級スポーツカーに乗るバカ」というイメージだったが、近年のスポーツカーの暴騰によって状況は一変。昔ムリして高級スポーツカーを買った貧乏カーマニアは、すべて勝ち組になりました! ここにそのお手本がいます! 茨城県水戸市在住の大野善直さん(54歳)です!  大野さんは22歳のとき、ド根性で新車のスカイラインGT-Rを520万円(総額)で購入。600馬力にフルチューンしてゼロヨン大会に出場し、優勝したこともあるが、当時は「大野君はクルマと結婚するの~?」と、からかわれていた。  しかし、農民的な性格により、32年後の現在もGT-Rを所有! 一時は100万円を切っていた中古車相場も、近年ぐんぐん上昇し、今では1000万円に近づいている。  大野さんが凄いのは、もう15年間くらいGT-Rの車検を取っていないこと。つまり自動車税も保険料もガソリン代もタダ! 自宅車庫なので維持費ゼロ! 今はバッテリーが上がっていてエンジンすらかからないが、「車検取れば、いつでも動かせますから」と涼しい顔だ。
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スカイラインGT-R(R32型)

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フェラーリを120回ローンで購入!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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