正月雑学 おみくじは結んで帰るのが正解?
今年も残すところ、あと数日。どこか神聖な気持ちになる大晦日と元旦ですが、除夜の鐘をつきに行ったり、おみくじをひいたりと初詣を楽しむ人も多いと思います。おみくじは結ぶのがいいのか、除夜の鐘のつくルールなど、知っているようでよく知らない正月にまつわる豆知識をちょっとご紹介します。
◆「一富士、二鷹、三茄子」の続きがある?
108つある人間の煩悩を祓うためにつく除夜の鐘。この除夜の鐘には正式なつき方があって、強く弱くを交互に54回ずつつくのがルール。大晦日に108回つくと思われがちだが、大晦日の間につくのは107回。最後の1回は旧年の煩悩に煩わされないように、新年になってからつくそうです。
◆おみくじは結んで帰るの?
特に堅苦しいルールはないようで、自分にとって都合の悪いおみくじはその場で結びつけてご加護をお願いし、大吉でも凶でも自分にとって良いおみくじは持ち帰っていいんだとか。おみくじを木の枝に結び付けている人がいますが、枝が痛んで枯れる原因になってしまうので、木に結ぶのはやめましょう。
◆「一年の計は元旦にあり」には前後のフレーズがある?
正月、頻繁に耳にする(正月にしか聞かない?)「一年の計は元旦にあり」ということわざ。何事も最初に計画や準備をすることが大切という教えですが、実はこれの前後には句があって、「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり、一生の計は勤にあり、一家の計は身にあり」というもの。中国の書物『月令広義』にある「四計」(一日の計、一年の計、一生の計、一家の計)の一説が由来だそうです。
すでに仕事納めをして9連休という人も多いと思います。年末年始、初詣に行ったり初夢を見たときには、こんな雑学をちょっと思い出してみてください。 <取材・文/横山 薫 イラスト/ハイキー>
初夢で見ると縁起のよいものを上から順に「一富士、二鷹、三茄子」といわれるのはご存知でしょう。実はこれには続きがあって、「四扇(しおうぎ)、五煙草(ごたばこ)、六座頭(ろくざとう)」と続けることもあるそうです。扇は末広がりで「子孫繁栄」や「商売繁盛」の意味、煙草は煙が上昇することから「運気上昇、座頭は毛がないことから「怪我なし」や「家内安全」の意味があるんだとか。
◆「初夢」は元旦に見た夢ではない?
その初夢、1月1日の朝に起きたら「今日見た初夢は~」なんて語ってしまいそうですが、実はコレ、間違い。初夢は元日の夜に見る夢のことで、1日の夜から2日の朝にかけて見る夢が初夢になるんです。ちなみに、2日の夜から3日の朝にかけて見る夢も初夢とされることもあるから、元日の夜に夢を見なかったからといってガッカリする必要はない!?
◆除夜の鐘の最後の一回は……
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