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マー君の新天地は?全米記者たちが大予想

◆「Where will Tanaka land?(タナカを獲得するチームはどこ?)」

田中将大

獲得の可能性が報じられている12球団の帽子を被った田中の写真が、MLB公式サイトの“一面トップ”を飾った

 ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している、楽天の田中将大。1月8日から11日にかけては米国を訪れ、複数球団との面談も行った。

 田中を巡る報道は、米国でも日に日にヒートアップしている。MLB公式サイトは現地13日、「Where will Tanaka land?(タナカを獲得するチームはどこ?)」と題した記事を、トップページで紹介した(http://mlb.mlb.com/news/article/mlb/where-will-tanaka-land-its-anyones-guess?ymd=20140113&content_id=66471100&vkey=news_mlb)。

 記事では、MLB公式サイトの看板記者計9名が田中の獲得球団を“予想”。日米共にメディアでは様々な情報が錯綜しているが、各記者が理由と共に持論を展開している。

◆本命はやはりヤンキース?

 最も多くの票を集めたのは、9票中4票を集めたニューヨーク・ヤンキース。言わずと知れたメジャー屈指の金満球団かつ常勝軍団だ。ヤンキースを本命に推した記者たちからは、以下のような意見が挙がっている。

「結局、ヤンキースはお金があり、またお金を使ってきた歴史があり、そして先発ローテーションの改善を真に必要としている。(薬物使用問題で揺れていた)アレックス・ロドリゲスが2014年出場停止となったことで、ヤンキースは(ロドリゲスの今季年俸となるはずだった)2500万ドルも使えるようになった」(マイク・バウマン記者)

「ヤンキースに決まっている。他の球団は有り得ない。論理的に考えればわかる。ヤンキースは今オフ、黒田博樹以外のピッチャーにはほとんど興味を示していない。田中をターゲットにしているからだ」(リチャード・ジャスティス記者)

「ビッグ・ボス(ヤンキースの元オーナー、ジョージ・スタインブレナー氏=2010年死去)の名の元、ヤンキースがタナカを獲り逃すことがなぜ許されようか?」(ライル・スペンサー記者)

 トップクラスの先発投手を必要としているヤンキースのチーム事情。そして圧倒的な資金力と、勝利を義務付けられた球団でプレーする魅力。ヤンキースと田中は相思相愛であると見られているようだ。

◆マリナーズも有力候補に !?

 ヤンキース以外の球団で唯一複数票を獲得したのが、2票を集めたシアトル・マリナーズだ。マリナーズ押しの記者からは、ユニークな意見も挙がっている。

「西海岸のチームであること、そして岩隈久志を含む歴代の日本人選手の成功が、田中争奪戦において有利に働く。岩隈、そしてフェリックス・ヘルナンデスと共に三本柱を形成すれば、マリナーズは疑いの余地がない優勝候補となる」(アンソニー・カストロビンス記者)

「タナカは昨年までの6年間で、チームがシーズンを勝ち越した年が1度しかなかった。市場規模も小さい仙台という都市の球団で戦い、タナカはその環境を気に入っていた。彼は勝利の立役者になることを好むのだ。ヤンキースのような強豪チームにいくよりも、チームの一体感を大切にする“和”の精神を持ったフランチャイズを求めるはずだ」(フィル・ロジャース記者)

 他には、シカゴ・カブス、ロサンゼルス・ドジャース、ボストン・レッドソックスがそれぞれ1票ずつを獲得し、また記事のコメント欄ではファンが熱い議論を交わしている。

 様々な予想が挙げられてはいるが、メジャーのストーブリーグでは各球団フロントやエージェントが自身に有利な状況を作り出すため、デマやハッタリも含めた情報をリークするのが一般的。日々の報道には全くのデタラメが入り込んでいる可能性も大いにある。結局のところは、蓋を開けてみないとわからないのだ。

 いずれにせよ、マー君狂想曲はもうしばらく続くことになりそうだ。

<取材・文/内野宗治(スポーツカルチャー研究所)>
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海外スポーツに精通したライターによる、メディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。日刊SPA!ではMLBの速報記事を中心に担当




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