銃撃・デモ・レイプ…ポストチャイナ諸国の治安がヤバイ
新興国など「ポストチャイナ市場」がもてはやされている昨今だが、脱中国の先に待っている恐ろしい実態とは――
◆南米顔負けの治安の悪さ。銃撃事件急増中の国は……
昨年末、南米エクアドルで新婚旅行中の日本人夫婦が襲撃・殺害された事件は記憶に新しい。だが東南アジアでも、南米に匹敵するほど急速に治安が悪化している国がある。それがカンボジアである。
「最近、とにかく銃撃事件が多発するようになったのです」と話すのは、在住8年目となる邦人。事実、昨年は日本人女性旅行者が銃撃され負傷。現地在住の日本人男性が射殺される事件も起きた。
長きにわたる内戦の名残で、銃で武装する一般人が多いという事情もある。だが同国ではかつてポル・ポト派によって100万~200万人もの国民が虐殺された関係で、30代以上の人間が人口比に対して少ない。相対的に犯罪者も若く、性急に発砲するような輩が増えているという。
とある犯罪ジャーナリストは「むやみやたらと発砲していれば規制が強化されて自身の首を絞めることになりかねない。それで、なおかつ外国人を襲ってしまうのは、やはり上の世代が少ないためアンダーグラウンドでの“犯罪ルール”がうまく継承されていないからでしょう」と話す。悲惨な歴史のしわ寄せか。
◆労働法改正でデモ多発。流通と操業に大ダメージ
インドネシアは労働団体が強いため伝統的に大規模デモやストライキが多いが、昨今はこれが暴徒化している。労働法が改正され給料が最低賃金以下、ほとんどが正規雇用に至らず解雇されてしまうからだ。またタイでは、反タクシン派によるデモが起きるたびに都心の幹線道路が封鎖されてしまう。
「製造ラインで使うパーツや製品サンプルなどを送っても、デモが起きると予定通りに届かない」(外資系メーカー社員・40代)
そのため担当者が手荷物で現地に運ぶハンドキャリーと呼ぶやり方で急場をしのいでいるという。
◆レイプ事件頻発のインド。原因は女性観にあり!?
経済成長を続けており、アジア進出には避けられぬエリアでもあるインドだが、ここ数年、凄惨な集団レイプ事件が頻発中。原因は、結婚できない下層階級の男たちの欲求不満にあるとされているが、レイプ犯には企業の経営者なども含まれているため、単に経済格差のせいであるとは言い難い。インド人とビジネスをしている旅行代理業者はこのように話す。
「女性と目が合った、手に触れただけで『俺に気がある』、『ヤってもいい』……そんなふうに考える男性が実に多いのです」
つまり、彼ら特有の女性観が原因だというのだ。そのうえ、相手が外国人でもお構いなしだという。
― 中国より酷い[ポストチャイナ市場]の恐怖【2】 ―
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