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ガソリン車なのにリッター30km 第3のエコカーから目を離すな!!

あるときはシトロエンC5 vs ボルボS60 vs アウディA5、あるときはレクサスHS250h vs プジョー508――。我々SPA!燃費調査隊は、これまで“クルマの実燃費”にこだわり、その活動を続けてきた。

デミオSKYアクティブ

デミオSKYアクティブ

そもそも、なぜこのような企画が成立し読者からアツい支持を得ているかというと(実際、燃費対決は読者アンケートの反応がよい)、これまでクルマのカタログに記載されていた燃費表示が、当てにならなかったからだ。ちょっとクルマにくわしい人なら、カタログ燃費=10・15モード(じゅう・じゅうご、もしくはテン・フィフティーンモード)ということは知っているはず。市街地を想定した10項目と、郊外を想定した15項目の走行パターンで、1リットルのガソリンで何km走れるのかを示す燃費測定法のことだ。時速60kmで15分間の暖機運転後測定、エアコンなどの機器はOFF状態で測定など、国土交通省により測定条件が定められているのだが、実際のクルマの使用条件とかけ離れているため、実燃費との誤差が大きくなりがちな点が指摘されていた。

フィットハイブリッド

フィットハイブリッド

そこで、新たに実際の走行パターンに近い測定法として注目を浴びているのがJC08モード(ジェイシ―ゼロハチモード)と呼ばれる燃費測定法だ。

国土交通省により2006年に制定され、翌年から準備が整ったクルマからカタログに記載を開始。今年4月1日以降に発売されるクルマのカタログには、記載が義務づけられているのだ。このJC08モードは、エンジンが冷えた状態での測定(コールドスタート)などが加えられるなど、10・15モードよりも厳しい基準(実際の使用条件に近い基準)であるため、10・15モードよりも1割ほど燃費が悪化する傾向にある。つまりJC08モードは、実燃費により近い燃費表示というわけだ。

この燃費の新基準JC08モードで見てみると現在、新車が発売されているクルマでリッター30km以上走れるのは、実はトヨタ・プリウスだけ(リッター32.6km)。ホンダ・フィットハイブリッドでリッター26km、最近話題のマツダの新技術を搭載したデミオSKYアクティブですらリッター25km(10・15モードだとリッター30km)なのだ(それでもスゴイのだが)。

ダイハツ・イース

ダイハツ・イース

そんななか、このJC08モードでリッター30km走る新車がもうすぐ登場する――。それはダイハツの軽自動車イース。瑛太のTVCMで「ダイハツ第3のエコカー発表」というのを見たことがある人は多いだろう。

このイースは、低燃費技術「e:Sテクノロジー」などの採用により、ハイブリッドシステムを使わないガソリン車であるにもかかわらず、JC08モードで驚異のリッター30km(10・15モードでリッター32km)を達成する。しかも、価格は79万5000円~とフィットハイブリッドのほぼ半額(フィットハイブリッドは159万円~)。

これまではエコカー=ハイブリッドカーのプリウスや電気自動車の日産リーフというイメージだったと思うが、最近はデミオSKYアクティブやイースのようなガソリン車なのに燃費がいいクルマを、“第3のエコカー”として位置づける動きもある。

果たしてイースの実燃費はどうなのか? 
燃費調査できる日が待ち遠しい。

文/デストロイヤー角田
写真/池之平昌信(デミオSKYアクティブ、フィットハイブリッド)




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