「激安スマホ」端末代込み月々2100円はお得か?
―[噂の[激安商品]を試した!]―
長く続いた不況は、我々の生活に激安カルチャーを浸透させた。一方、アベノミクスがもたらした好景気によって、プチ贅沢の機運も盛り上がりつつある。もはや「激安ならなんでもOK」な時代は終わったのだ。「いい激安」と「ダメな激安」を見極める目が問われている今だからこそ、本当にお得な激安商品とは何なのかを検証する!
◆SPA!「ギークロ」担当編集がお試し『スマートフォン』月々2100円
スマホの利用料金は、月々7000円前後というのが一般的。これを安くあげるために、いわゆる「格安SIM」を利用する方法が知られているが、SIMフリーのスマホを用意したり、自力で設定を行ったりと、微妙にハードルが高いのが現状だ。
そんなところに、通話基本料+パケット使い放題に、端末代(24回払い)まで加えて2100円という驚きの新サービス「フリービットモバイル」が登場。面倒な設定は一切不要で、格安スマホライフが満喫できるということで、さっそく申し込んでみた。
安さの秘密は、他の格安SIM同様「速度」にある。最大通信速度150~200kbpsというのは、LTEと比べるのが間違っているほど圧倒的に遅い(オプションで速度制限の解除も可能)。とはいえ、メールを確認したり、LINEやツイッターなどのメッセージ系アプリを使う分には問題なし。地図を表示するのは少し時間がかかるが、画面が固まったりはしないので許容範囲内。ゲームも『パズドラ』や『LINE POP』は普通に遊べた。ただし、これらのゲームは頻繁にデータやアプリの更新を行うが、それに引っかかるとお手上げ。大量のデータをダウンロードするようなゲームや動画再生も絶望的だ。
通話は、月1000円の音声通話オプションをつけるか、プリインストールされているIP電話アプリで行う。アプリでの通話は気になるレベルの遅延が発生し、ビジネスで使うには少し厳しい。電子手帳代わりのデータ通信専用端末としてなら、大いにアリだろう。
スマホ初心者が手を出したくなる価格設定ではあるが、むしろ自分がスマホで何をしたいかを熟知している上級者向けとの印象を受けた。(「ギークロ」担当編集F)
【オススメ度4】★★★★☆☆
ふとした瞬間に速度制限のストレスを感じるのは否めないが、スケジュール管理、ネットでの簡単な調べもの、メールやSNSなどは基本的に問題なし
取材・文/小野田 衛 江沢 洋 田中麻衣子 古澤誠一郎 古田雄介
― 噂の[激安商品]を試した!【5】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ