出世している人は「家庭にも仕事を持ち込める」
社会人として、ある程度の年齢になると、結婚と同様重くのしかかるのは“出世”。同期が続々と出世し始めてくると、焦りを抱くもの。入社して結構たつのに、ソツなく仕事しているつもりなのに……。出世できない本人たちはそう言うが、上司や人事担当者から見れば、ある共通点があるという。
◆仕事のパフォーマンス向上は私生活が充実していればこそ
「ワークライフバランスが叫ばれて久しいですが、オンとオフを切り離しすぎるのも危険なのです。実は、出世している人というのは、家庭にも仕事を持ち込める人なのです」とは、多くの企業で出世人材を育ててきた、コンサルタントの吉山勇樹氏だ。
「最近では、“ワークライフシナジー”と呼ばれ、仕事と生活が充実し、相互作用でうまくいっている人が出世します。つまり、遊びながらでも仕事のアイデアに繋げられるということです」
ランキングトップ(※)の「嫁がバカっぽい」問題に関しても、こう語る。
※こんな生活を送るヤツは出世できないランキング⇒https://nikkan-spa.jp/586684
「要は、ちゃんと夫の仕事を応援してくれる奥さんの存在こそ仕事の起爆剤になったりするものです。家庭に仕事を持ち込まないという常識を疑って、休日に仕事関係の人に会ったり、家庭サービスしながら仕事のアイデアを考えてみるのもいいでしょう。家族の理解を得るのも出世する人の技量ですよ」
また、飲みやジョギングといった息抜き程度の趣味ではなく、大掛かりな趣味を持っているのも出世している人の特徴だとか。
「例えば、登山。登山って体をつくったり、事前準備が大変じゃないですか。おまけに時間もかかるし、命掛け。仕事以外にそういうところに本気を出せる人は、仕事でも驚くほどのパフォーマンスが出せたりするのです。つまり、“ワークハードしながらプレイスーパーハードをしている”のです」
とはいっても、仕事で疲れているのに、休日にそこまで頑張るのはどうも……。はっ、これが出世できないゆえんなのか!
「一度、多趣味の役職者と一緒に遊んでみるといいかもしれませんね。その人がどんな生活を送っているのか、隣で参考にするだけでも、感覚がわかると思います」
休日は昼から出かけてみるか!
【吉山勇樹氏】
ハイブリッドコンサルティング代表。年200回を超える研修やセミナーを行う。著書に『シゴトダイエットのススメ』(明日香出版社)など
取材・文/高島昌俊 上野智(ミドルマン) 藤村はるな 黒田知道 小野麻衣子(本誌) 取材協力/加谷珪一氏 撮影/岡戸雅樹 モデル/野村淳 じゃか アンケート/リサーチプラス
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