「飲み会は残業代出ますか?」20代社員のイラッとする一言
35~45歳のサラリーマン100人に調査したところ、約4割が「20代社員と仕事のスタイルが合わないと感じている」と回答。部下からの何気ないひと言に温度差を感じているようだ。
続いて「20代の後輩・部下に対する不満」を聞いたところ、下記のような結果となった。
1位 やる気がない 45%
2位 仕事のスタイルが合わない 39%
3位 仕事の仕方を教えてあげてもその通りにやらない 36%
4位 言い訳ばかり 36%
5位 すぐに泣き言を言う 27%
※複数回答可
1位「やる気がない」に対しては、「最初の返事が『できません』のときがよくある。まず、やってみる努力はないのか」(38歳・メーカー)、「『それって、僕がやることですか?』と真顔で言われた」という意見が代表的。確かにこれにはイラッとさせられそうだ。
問題なのは、2位「仕事のスタイルが合わない」。どちらのスタイルが正しいとは言い切れない部分もあるので、後輩を頭ごなしに否定するわけにもいかないだろう。
「徹夜で仕事をしていると、余裕こいて出社してきた後輩に『なんでそんなに真剣にできるんですか?』と呆れ気味に言われてイラッ」(37歳・商社)。ライフワークバランスを重んじる20代には、「仕事だからやらなきゃならないんだ」という理屈は通用しないのかもしれない。
ほか、バブル世代から「飲みも仕事のうち」、「飲み会で親睦を深める」と教わってきたアラフォー世代と、「仕事は仕事、プライベートはプライベート」の20代の溝は深くて暗い。
「『飲みニケーションしないとコミュニケーションが取れないんですか?』と言われた」(41歳・通信)、「『飲み会は残業代出ますか?』と言われて唖然とした」(41歳・繊維)などの報告が多数。ねぎらうために飲みに誘うなどは、ありがた迷惑ではなく、単なる迷惑と思われる可能性を肝に銘じておきたい。
3位「仕事の仕方を教えてあげてもその通りにやらない」に対するコメントの、「『ほかの人にアドバイスもらいます』と言われてへこんだ」(36歳・アパレル)はかなり切ないが、4位「言い訳ばかり」の「ミスを指摘したら、『言われたとおりにやったんですけど』と言い訳された」(39歳・IT)といった反撃も手ごわい。
5位「すぐに泣き言を言う」には、「仕事のできない部下に厳しく指導していたら『課長にはいじめられているようにしか思えない』と涙目で言われ、以後腫れ物のような扱いをするように」(43歳・メーカー)、厳しい指導とパワハラの境目は難しい。ただでさえ忙しいのに、身内の指導にも細心の注意を払わなばならないアラフォー世代は大変だ。
こちらのスタイルを押し付けるのではなく、初めから「違うもの」として一旦受け入れる。そのうえで、お互いの意見やスタイルをすり合わせながら落としどころを見つける。このあたりが、先に年を食った側の役割なのかもしれない。自分だって20代の頃には完璧とは言えなかったはずだ。
<取材・文/ともりん>
『あなたが部下から求められているシリアスな50のこと』 あっちにも言い分があるはず……。 |
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