なぜ風俗店に来る客はモテ自慢をするのか?【風俗嬢の疑問】
「お客様は神様です」なんてあまりにも有名な言葉もあるが、かといって客は店員に威張り倒していいわけではない。「知らぬ間に自分もしているかもしれない」という自戒の念も込め、さまざまな接客シーンでの客のウザ自慢を集めた。
◆風俗&キャバレーの「男のセックス自慢」の実態
男が自慢をするのは、やはり女性にモテたいから。ではその対象の女性が、手の届きそうな状態で目の前にいるとき、男はどんな自慢をするのか。ピンサロで計3年ほど働き、現在はキャバレーに勤務する藍川じゅん氏に話を聞いた。
「ピンサロの場合はプレイ時間が短く、基本的にお客さんもシラフの状態なので、自慢をする人は少なめです。それに自慢をするにも、プラ~ンとチンコをぶら下げた状態なので、あまり見えの張りようがないというか……」
それでも“下半身自慢”をしてくる男性はいるという。
「ウソをついてもすぐバレる場所のせいか、『俺のアソコはデカい、強い』と自慢する人は大抵ホントにスゴいです。まれに自慢するのに大したことがない人に会うと、『周りに比較する相手がいないんだろうな』と思いますね」
なかには来店するたびに「モテすぎてヤバい」と自慢をしてきた常連客もいたという。
「『女が切れない、オナニーなんかしたことがない』と言っていましたが、よく聞くと相手は金銭が介在したプロの女性ばかり。誕生日にオナホをプレゼントしたら、『モテる俺になぜこんなものを!』とキレられました。そもそも本当にモテていたら、ピンサロに来ないと思うんですが(笑)」
一方で藍川氏が現在勤務するキャバレーは「カネとセックスの自慢話は風俗以上に多い」という。
「50代、60代で『一晩で何回もできる』と言う人には『へぇ、スゴ~い!』と言いつつ『絶対ウソだろ!』と思いますし、みんな具体的な話になると途端にモニョモニョしはじめます(笑)。『このあいだ潮を大量に吹かせてやったんだけど、臭かった』と言っている人がいて、『それ、ただのオシッコでは?』って思ったり。自慢話もスキだらけな人が多いですね」
さらにかなりの高齢でも性欲自慢をしてくる男性も。
「『マックで隣に座った女のコに食事をおごり、漫画喫茶に行ってオッパイを揉ませてもらった』と自慢してきた70代のおじいちゃんもいましたね(笑)。でも、ただ『モテない』と言うばかりで具体的な話がない人とか、会話が続かない人よりは、自慢話をしてくれる人のほうが接しやすいですね。自慢話にかわいらしさがある人もいますし、自慢を始めたらこっちは『ワッショイ、ワッショイ!』って盛り上げるだけですから」
【藍川じゅん氏】
OLを経て風俗嬢に。主にピンサロやヘルスで働き、相手にしたチンコは1000本超。現在はキャバレー、ゴールデン街で働きながらコラムやWeb小説(18禁)も執筆。TwitterのIDはhakiinu
※写真はイメージです
― 接客業[お客のこんな自慢話]がウザい!【8】 ―
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