アニメ、マンガ、特撮.etc…オタク系バーの楽しみ方
「お客様は神様です」なんてあまりにも有名な言葉もあるが、かといって客は店員に威張り倒していいわけではない。「知らぬ間に自分もしているかもしれない」という自戒の念も込め、さまざまな接客シーンでの客のウザ自慢を集めた。
◆オタク系バーに習う客のお作法
作品への強すぎる愛がときとして暴走し、気づけば単なる知識自慢&自説の押し付けに……なんてなりがちなオタク。アニメ、マンガ、特撮などさまざまなジャンルのオタクが集まる「サブカルカフェ&バー ニュータイプ新宿」の大山晴太店長に、その実情を聞いた。
「この店のような同じ趣味の人が集まる場所では、好きなことの自慢自体は全然OK。マイナーな知識の話でも、『オレはリアルタイムで○○見ていた』という自慢でも、好きな人同士ならそこから話が広がります。『オレは○○を持ってる』というグッズの自慢でも、オタク同士なら『あ、僕も持ってます!』みたいに反応できますし、その反応を拾って会話を続ければ、自然と仲良くなれますからね」
困るのは「ネットで仕入れたウソの知識をひけらかす人」だそう。
「詳しい人が集まっているわけですから、間違ったことを言えばすぐにバレます。かといって誤りを指摘するにも気を使いますから、そういう人はほっておかれがち。それなのに『お前○○知らないの?』みたいに相手の上に立とうとする人は、ホントに困りますね。しかもそういう人に限って、ソフトドリンク1杯だけで何時間も居座ろうとしがちなんです(笑)」
一方で同店スタッフのしょうこさんは「作品やジャンルへの愛がある人は、私に知識がない話でも、自慢というよりも作品の楽しさを教えてくれるので、聞いているこちらも面白いです!」と語る。
「少し困るのは、作品の素晴らしさを自慢したいがゆえに、別の作品やジャンルをバカにする人。ほかのお客さんが悲しむかもしれませんし、嫌いなものをサゲるのはナシにして、好きなことをアゲアゲで語ってもらいたいです!」
同店オーナーで声優の渡部薫さんは「自慢といえばウチは非モテ自慢する人が多いですね」と語る。
「逆にリア充自慢するお客さんは、『料金3倍ね』とネタでイジったりしながらみんなで楽しく飲んでいます(笑)。カップルでの来店も歓迎ですからご安心ください!」
薄い知識のひけらかしは、リア充自慢以上に危険というわけだ!
【サブカルカフェ&バー ニュータイプ新宿】
各種コスプレ衣装を常備、「赤い彗星」「スタープラチナ」などのカクテルもある「サブカルカフェ&バー ニュータイプ新宿」。営業時間は18時~翌2時(金・土は~翌5時、日は~23時30分)。東京都新宿区新宿5-12-16
取材・文/SPA!接客時「ウザ自慢」調査隊 イラスト/ミラクル沼尾
― 接客業[お客のこんな自慢話]がウザい!【13】 ―
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