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日本のブランド化はフランスに見習え

兼ねてから日本の政策に疑問を投げかけてきたぐっちーさん。このたび、シャンパーニュ地方のシュバリエ(騎士)に任命され、改めて日本が進むべき道を感じ取ったという。日本がフランスから学ぶべきこととはいったい?

◆フランスを見習い、いまこそ日本のブランド化を進めよ!
(現役金融マン ぐっちーさん)


ぐっちーさん

ぐっちーさん

 私事で恐縮ですが、先日シャンパーニュ地方にある騎士団からシュバリエ(騎士)に任命していただきました。北野武さんがその上のオフィシエ(名誉騎士団長)に任命されたのでテレビなどでご覧になった方も多いかもしれません。実はこれフランス得意の作戦で、日本もこれに学ぶべきなのです。

 まず、北野武さんを任命することで日本メディアが式典に殺到。日本全国にタダでシャンパーニュの名前が流れます。私を含めたシュバリエ任命者が舞い上がって「シャンパーニュを飲みましょう」と宣伝すれば、売り上げにも貢献。結果、資源国相手以外に貿易赤字にならない日本が、長年貿易収支で黒字を収奪されている国がフランスなのです。ドイツ、イギリス、アメリカ、中国までもが(中国は三角貿易があるので香港の数字も一緒に)、違うというのにです。

 しかも、売っているものは一次産品ばかり。ワインのほか、フォアグラ、トリュフ、チーズなどの食料品に始まり、果てはエルメス、ルイ・ヴィトン……。言っては悪いですが、ただの農産物と鞄です。皆様はなぜ日本の鞄や鳥のレバーに高値がついていると躊躇するのに、150万円のエルメスのバーキンを1人で5個持ったり、ガチョウのレバーに高額なお金を払ったりするのでしょうか……。そう、これが「ブランド」なんです。これらのフランス製品は、成分分析や耐久性テストの数字を比べ、何かを実証して売れているわけでないのです。

 では、なぜそれを欲しがるか? それは世界中の人々、とりわけお金持ちが欲しがるから。誰も欲しがらなければ、ただのレバーと鞄です。つまり世界中の人にいかに欲しがらせるか、ということを18世紀から国家ぐるみでやってきたのがフランスなのです。

⇒【後編】「GDPは下がっても賃金は上がる!」に続く
http://nikkan-spa.jp/658481


【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウからブログを執筆するアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://sweetpoolside.jp/)を主宰している

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