GDPは下がっても賃金は上がる!

兼ねてから日本の政策に疑問を投げかけてきたぐっちーさん。このたび、シャンパーニュ地方のシュバリエ(騎士)に任命され、改めて日本が進むべき道を感じ取ったという。日本がフランスから学ぶべきこととはいったい?

◆フランスを見習い、いまこそ日本のブランド化を進めよ!【後編】
(現役金融マン ぐっちーさん)


⇒【前編】はコチラ

 フランスは自身に付加価値をつけて信じ込ませる。その結果、既にGDPで日本に抜かれ、1人あたりGDPでもはるか下位のフランスが、日本から貿易黒字を稼ぎまくるのです。そればかりか1人あたりの賃金水準ではなんと日本より上。翻って日本は……。時代錯誤な政策を続け、財政赤字は膨らむばかり。食料品からガソリン代までこれだけ値上がりする円安に誘導し、韓国や中国とたたき合いを繰り返すのが日本の行くべき道ですか?

 それで輸出が増えればまだいいですが現実には輸出は増えていない。いまこそ日本はフランスのように、世界中の人が欲しがるものをつくり、円高でいくらになろうがみんなが買う“ブランド”をつくるべきなのです。

 そして、日本は実際フランスに負けない一次産品の宝庫。江戸時代になる前まではアワビ、フカヒレ、干しシイタケなどを当時の中国に輸出して富を蓄えていた元祖ブランド国家なのです。

 円安政策と公共投資のばらまきで土建国家を復活させ、隣国と安値競争をするなんて意味がない。日本ブランドを世界に認知できれば、GDPが下がっても、フランスのように賃金は上がるのです。そして、日本における最大のブランドは勤勉実直な日本人そのものだということを忘れてはなりません!

【今週の数字】
’13年の対フランスの貿易収支
-54億3900万ドル
’13年における日本からフランスへの輸出額は63億1200万ドル。一方、フランスからの輸入額は117億5100万ドルと輸入に偏った貿易収支になっているのがわかる

フランスとの貿易(通関ベース)

’09~’13年の対フランスの輸入額と輸出額の推移を並べたグラフ。年ごとの金額の差はあるが、日本がフランス製品を愛用し、輸入を押し上げていることが窺える

【選者】現役金融マン ぐっちーさん
ウォール街で20年生きてきたノウハウからブログを執筆するアルファブロガー。金融と経済を中心としたオピニオンブログ「THE GUCCI POST」(http://guccipost.jp/)を主宰している

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