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eワラントで、予算がついた政策銘柄に「ガッツリ先回り投資」

知ってましたか? 我らが安倍首相は海外で「増税します!」としっかり約束してきたので、増税不可避の状況にあることを。ならば増税前に景気をさらに底上げしておきたい……ということで景気上昇の切り札「カジノ法案」の成立がささやかれる今日この頃。成立してもしなくても大きな材料なのは間違いないので、ならばどう投資に活かすべきか。eワラント証券COO土居雅紹氏に直撃した!

◆どこに政府の予算がつくかに注視せよ!

政策銘柄

(写真/AP/アフロ)

前回お話ししたバフェット指標(※1)からすると、米国の株式市場はかなり割高になっています。でもこれまでの経験から、割高になってからも2、3年は持ちこたえます。現在の日本市場は米国ほどの過熱感はありませんが、米国市場がドンって来たら日本だって危ない。ですので今回は、米国市場が9月末までもっていたらということを前提とした話になります」

 と切り出す土居氏。著書やラジオで提唱するのは、市場に必ず訪れる「突発ショック」から身を守る「サバイバル投資術」だ。

 氏は日刊SPA!2月5日更新記事で、2015年秋から2016年まで「これでもか」というほど景気を冷え込ませるイベントが続くと予測。それまでにはまだ時間はあるが、「秋に安くて春まで高い」という欧米市場のアノマリー(特異現象)「ハロウィン効果」(※2)からしても、10月までは積極的な投資はしにくくなる。

「例年この時期は、対外要因で相場が荒れます。リーマン・ショックもギリシャ・ショックもこの時期。今年も飛行機が落ちたり、ポルトガルやアルゼンチンも経済不安が起こったりで先行きはわかりません。

 そんな中、安倍政権は11月のオーストラリアG20までに増税を確実にしておかなければならないという事情があります。日本ではあまり報じられていませんが、昨年のロシアで、国際的にはっきりとそう約束してしまいましたから。

 ということで政府には、増税する前に、日経平均を上げておきたいという思惑があります。今くらい(取材の7月下旬現在1万5000円台)でもいいんですが、できれば1万6000円台から7000円台くらいまであげたい。とはいえ具体的な方法としては、特定の分野に予算をガッツリつけるか、もしくはトヨタみたいな法人税をしっかり払ってる大手企業が増益になることで株価も上がる『法人税減税』くらいしかないのが現状です」

 投資対象が豊富で少額から投資できるのがeワラントの特徴。現物株なら最低61万円必要なトヨタにも数千円から投資できるが、ここはタイムリーに秋の臨時国会で決まる予算関連に投資したい。

「予算がついている政策がらみの企業は、業績が悪くなりようがないですからね」

◆ついに日本でも「カジノ解禁」!?

 ならばどの分野に政府の予算がつくのだろうか?

「この秋、重点的に予算をつけそうな分野は電線地中化、燃料電池の水素、海洋開発など。中でも狙っておもしろいのが、カジノ解禁です」

 昨年12月、国会へ提出されたIR推進法案(IR= Integrated Resort 。カジノを含む統合リゾートのこと)は継続審議となり、秋の臨時国会で成立する可能性が指摘されている。SPA!読者にも、「日本でもいよいよカジノが!」と注目している人は少なくないだろう。

「東京五輪に間に合わせようとしたら、この秋に法案を通すしかありません。9月の末に開かれるといわれる臨時国会で通過できれば、関連銘柄が一気に吹き上がります。

 カジノの候補地は国内に数か所。沖縄や関西国際空港近くが有力でほかに石川県など、首都圏は人気スポットのお台場、ディズニーランドのある浦安、空港のある羽田や成田があがっています。家族で行って、お母さんと子どもはレジャー、お父さんはカジノっていうパターンが理想のようです」

 とはいえ、カジノの歴史がない日本。どんな企業が解禁の恩恵をうけるのか、素人には見当もつかない。

 そんななか、投資対象の選択肢が広いeワラントには、特定のテーマに絞った銘柄に投資できる「バスケットeワラント」がある。本誌土居氏インタビューでも、東京五輪に向けた「首都臨海ワクワク大改造バスケット」、「消費税駆け込み需要バスケット」、「コンビニ・牛丼バスケット」など、その時々のトピックに合ったユニークな商品を紹介してきた。

 そして7月28日、国内外のカジノ関連10銘柄を集めた「カジノ関連銘柄バスケットeワラント」が発売されている。

「バスケットに選んだのは、カジノがどこに決まっても恩恵がある10銘柄。アベノミクスの国土強靭化やオリンピックでパンパンになっていて、もはや仕事を断る状況にある建設業は外して、国内にも国外にもこんなおもしろい銘柄があります」

 海外の運営会社は、日本人にはあまりなじみがない。

「日本人がラスベガスのカジノに行ってもどこが運営してるかは気にしませんが、そういう会社はカジノ運営におけるノウハウの宝庫。国外4銘柄はいずれもカジノの運営会社。国内ではゲーム会社が名乗りをあげていますが、カジノ経営のノウハウは、ゲームとは異次元のもの。日本としてもこういう企業に頼らざるを得ない。

 香港、マカオなどアジアの運営会社もありますが、まったく新しいスタートとなる日本のカジノでは、欧米の企業になる可能性が高い。関係者が何度も日本に足を運んで、日本に入れるならいくらでも出すといってるところもあるみたいです」

 国内の銘柄は、あまりなじみのない名前も揃う。

「日本金銭機械やグローリーは、カジノの世界では一目置かれる存在。お台場開発のフジ・メディアHD(ホールディングス)、ゲーム業界のセガサミーHDやコナミだけでなく、警備会社のセコムの役割も大きいですね」

 なるほど関連企業は多岐にわたる。だが、法案が通らなかったらどうなのだろう。

「秋に決まらないとしても、継続審議になるでしょうね。

 パチンコ業界があって、実は世界のどこよりギャンブルができるともいわれる日本。国際的にはギャンブルのような産業はひとつのところにまとめるのが趨勢で、その意味でも今回は法案が通過する可能性が高い。

 増え続けるアジアからの観光客が楽しめるよう、リゾートの目玉としての魅力も大きい。一説では都知事の舛添さんは乗り気じゃないともいわれてますが、東京以外のどこでもフジ以外の銘柄は関係ありません」

 カジノを楽しむにはそれなりの資金が必要。その資金をeワラントで稼げるのなら、投資のモチベーションも上がる。今回、これで投資デビューという人も、カジノデビューとセットで楽しもう!

【ド素人のためのeワラ基礎知識】

 株式、複数の株をセットにしたバスケット、金などの商品、日経平均などの指数、ドル円をはじめとする為替と、幅広い投資対象が選べるeワラント。一見複雑そうだが、投資対象が値上がりすると思ったら「コール」、下がると思えば「プット」を、リスク(トウガラシの本数で示される)とレバレッジ(値動きの大きさ)を考えて選べばいい。あとは値動きを見て売却するか、満期で清算されるのを待つだけだ。

 直接投資には最低数十万円必要な大型株へも3000円程度から投資できるし、先物取引のような追証がないから投資額以上の損失もない。ビギナーにもぴったりな「投資のバッティングセンター」(土居氏)だ。

「eワラント」と、日経平均/米ドル相場がいくらになるか予想して投資してレバレッジがきく「ニアピン」、国内外の株価指数、為替相場、商品相場を対象に満期まで数年の中長期投資ができる「トラッカー」、「レバレッジトラッカー」がある。

★3000円から幅広い投資対象
★値上り=コール/値下り=プット
★最大損失も投資額まで


※1「バフェット指標」
“投資の神様”ウォーレン・バフェット氏が愛用していたとされる指標。「その国の上場株式時価総額÷GDP」をプラスマイナスのパーセンテージで表し「株式総額がGDPを上回る=過熱気味=割高=急落の可能性がある」と判断する。米国1998~2000年のITバブルと
’06~’07年のサブプライムバブル後の暴落を予測したことで知られる。詳しくは日刊SPA!6月25日の記事を参照

「ハロウィン効果」(※2)と「半年投資術」
 土居氏は著書『勝ち抜け! サバイバル投資術』(実業之日本社刊)で、機械的にハロウィンからゴールデンウィークまで買う「半年投資術」を紹介。たとえば「11月に買って4月に売り、それ以外は安全資産にしておく」ルールで日経平均に投資したとすると、全体では1990年12月末から2011年6月末20年半で60.1%下落した相場にもかかわらず35%プラスになるという。2012年秋から2013年春は、日経平均で8928円29銭から1万3860円86銭の+55.2%。

 欧米市場で知られる「秋に安くて春まで高い」というハロウィン効果といわれるアノマリー(特異現象)は、先進国の市場で多く見られ、新興国では顕著ではない。「プロアマ問わず投資家が夏から秋にリスクを採らない」「ヘッジファンドの行動パターン」「夏にクーデターや戦争が多い」など諸説あるが理由を特定はできない。それでも氏は「役に立つものは使っていくことが個人投資家の特権です。ぜひ活用していただきたい」(同著P196)という。

 なお、「BUAISO」6月号には、「サバイバル投資本2014年版アップデート」が掲載されている。

【土居の1本決め!】

~日本のカジノ解禁で恩恵を受ける可能性のある国内外10銘柄に数千円から投資できる~

◆「カジノ関連銘柄バスケットeワラント」

コールをすぐ買って、9月末の法案通過で吹き上がったら利益確定


土居雅紹氏「カジノ関連銘柄バスケットはコール3銘柄、プットが2銘柄。法案が通ると思えばコールですが、レバレッジがいちばん低くなるはずの『コール1回』は一本決めです。8月の概算要求からニュースに注目して、法案通過で吹き上がったら『ごっつぁんです!』と利益を確定するのがいいでしょう。もし決まらなくて継続審議にもならなかったら、いったん逃げるのがベター。継続審議ならそのまま、またチャンスが来るまで持ってていいと思います。もちろん、カジノ法案なんか通りっこないよ、という人はプットを買ってください」(土居氏)

◆『カジノ関連銘柄バスケット』の構成予定銘柄一覧

●シーザーズ・エンターテインメント(CZR.OQ)
カジノ運営大手。ラスベガス等で多数のカジノホテル運営も手掛ける

●ラスベガス・サンズ(LVS.N)
マカオ、シンガポールおよび米国でカジノリゾートの所有・運営を行う

●エムジーエム・リゾーツ・インターナショナル(MGM.N)
カジノリゾート運営会社。マカオと米国でカジノ・リゾートを運営する

●ウィン・リゾーツ(WYNN.OQ)
マカオと米国でカジノ・リゾートの所有・運営を行う

●フジ・メディア・ホールディングス(4676)
グループ会社がカジノ建設の候補地のひとつである台場で都市開発事業を行う

●日本金銭機械(6418)
貨幣処理機器や遊技場向け機器の開発・製造を行う。カジノ用紙幣識別機で世界シェアトップ

●グローリー(6457)
貨幣処理機のトップメーカー。海外のカジノ等に向けて紙幣整理機等の販売を行う

●セガサミーホールディングス(6460)
遊技機事業が主軸事業のひとつ。宮崎のリゾート施設運営会社を完全子会社にもつ

●セコム(9735)
警備請負サービスを中心としたセキュリティサービス事業を展開する

●コナミ(9766)
主に米国や豪州に向けてカジノ機器およびカジノマネジメントシステムの開発・製造・販売・サービスを行う

勝ち抜け! サバイバル投資術

中国バブル崩壊、米国発世界恐慌…ミッションは生き残り。日本と世界のこれから、次のバブルの見つけ方、グローバル経済時代の攻めと守りの最善手を、プロ中のプロが説く

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