スポーツ上達にも「デジタル」が欠かせない時代
秋の気配が日に日に深まる昨今。スポーツの秋! ということで、今回は従来の何倍も運動を楽しむためのガジェットを、スポーツごとに紹介したい。これらを使えば効果的にスキルアップできること間違いなし。スポーツがもっと楽しくなるはずだ!
◆客観的なデータがあなたのプレーを劇的に進化させる
まずはサッカー。今や、あらゆるモノがスマートフォンと連携するようになってきたが、サッカーボールにもスマート化の波が押し寄せている。なんと複数の加速度センサーを内蔵し、ボールのどこを蹴り、どんな速さと回転で、どんな弾道で飛んでいったかを数値とビジュアルで分析できる、フリーキック練習用のサッカーボール、「マイコーチ スマートボール」がアディダスから登場だ。
ボール内で集めたデータは、蹴った直後にiPhoneに送られてビジュアル化。さらに改善すべきポイントやトレーニング法が提示されるので、まさにパーソナルトレーナーが身近でアドバイスしてくれる感覚だ。これまでのように、やみくもにボールを蹴るのではなく、データに依存した練習を採り入れることで、フリーキックの精度が急速に高まるはず!
自転車機器の世界的なメーカー「シマノ」からも、自転車に最適化されたアクションカメラ「スポーツカメラ CM-1000」が発売された。ロードレーサーにとって何が嬉しい機能かと言えば、カメラと自転車機器、さらにスマートフォンが連携すること。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=715352
連携できるのは、「ANT+」という多くの自転車用センサーが対応する規格を採用した機器。たとえば、ペダルの回転数を測るケイデンスセンサーや、心拍数を測る心拍センサーなどだ。これらのセンサーで計測した数値が、撮影動画とリンクしながら記録されていく。
だが、記録したデータを有効活用できるのは、もう少し先の話になりそうだ。シマノ広報部によると、
「現在、10月下旬リリースに向けて、専用の動画編集ソフトを開発しています。このパソコン用ソフトで撮影動画を編集すれば、記録した自転車の速度やペダルの回転数、心拍数などを動画上に表示できるようになるんです」
とのこと。自転車用の各種センサーと連携して撮影しておけば、編集ソフトがリリースされたときに走行している動画を見ながら、下り坂を何キロで走り抜けたかや、上り坂をどれほど苦しんでこぎ切ったのかが数値化されたデータとして正確に把握できるのだ。
真剣に自転車に乗るシリアスレーサーなら、こうした数値を動画とともに確認できると、スキルアップを効果的に行えるはず。さらにロードバイクの公式レースでも装着できるので、レースという緊迫した状況下で、シーンごとに自分がどのような身体的状況で走っていたのかをリアルに思い返すことができるだろう。
平べったい本体ボディは、自転車用ライトと同様のコンパクトさ。フルHDでの動画撮影が可能と、カメラとしての性能も申し分ない。さらに、雨はもちろん水中に沈めても壊れない10mの防水性を本体自体が備えているので、自転車に限らず海や川など、シチュエーションを問わず、さまざまなアクティビティを撮影できる。
●アディダス「マイコーチ スマートボール」/価格:3万5640円
3軸加速度センサーを搭載した5号サイズ。一度の充電で200回のキックを測定
●シマノ「スポーツカメラCM-1000」/実勢価格:2万6000円前後
ANT+規格対応の各種センサーと連携。計測したデータを動画と併せて記録できるカメラ
― スポーツの秋はガジェットで倍楽しめ!【1】 ―
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