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「救急車 vs パトカー vs 消防車」道路で最優先されるのは?

◆どれが最優先?<救急車 vs パトカー vs 消防車> 救急車 vs パトカー vs 消防車 都心部では毎日、朝も夜も聞こえてくるサイレンの音。ときには、それぞれ別の現場に向かう救急車や消防車、パトカーなどの緊急自動車同士がすれ違う場面に遭遇することもあるが、万が一、同時に交差点に進入するような場合には、どれが優先となるのだろうか。 「人を乗せているほうが優先」「命にかかわるほうが優先」などのルールや合図はあるのだろうか。消防庁広報課に聞いた。 「取り決めなどは特にありません。ただし、道路交通法39条では『緊急自動車(消防用自動車、救急用自動車その他の政令で定める自動車)で、当該緊急用務のため、政令で定めるところにより、運転中のものをいう』となっています。赤色回転灯をつけてサイレンを鳴らして運転しているときでないと『緊急自動車』ではないため、そもそも緊急走行できないんです」 救急車 vs パトカー vs 消防車 救急車、消防車、パトカーなどの車両が「緊急自動車」ではなく、赤色回転灯+サイレン使用中の運転時のみ緊急走行が認められる「緊急自動車」なのだ。緊急走行中のほうが、当然優先になる。  では、交差点で出合ったとき、いずれも「緊急自動車」である状況なら、どっちが優先される? 「交差点で出合うときは、どちらかの進行方向の信号が赤になっているはずです。緊急自動車は、赤のときには『徐行して通過していい』ということになっているので、赤の場合はその時点で明らかにスピードを落としているはず」  そうなると、交差点手前で赤信号によってすでに徐行中になっている側よりも、信号が青のほうが優先となるわけだ。あとは、「ケース・バイ・ケースで、運転手同士が判断する」と言う。では、狭い道をすれ違う場合は? 救急車 vs パトカー vs 消防車「道路状況によってどちらのほうによけるスペースがあるかによって判断します。そうしないと通れないからで、一般車両と同じです」  以上が消防庁の見解だが、「基本的には道路上のことなので、道路交通法を扱う警察庁さんのほうがルールなどを設けているかもしれません」とのことで警察庁に聞くと……。 「道路交通法上では取り決めは特にありません」、以上。ちなみに、緊急自動車の速度制限は、一般道路は時速80kmまで、高速道路は100kmまで。車両による区別はないそうだ。 取材・文/古澤誠一郎 田幸和歌子 福田フクスケ 鼠入昌史(オフィスチタン) 安田はつね(本誌) ― [どっちが得か?]16本勝負【16】 ―
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