「家の中の通信が遅いのはプロバイダのせい」ではなかった
デジタルの世界は日進月歩。だが、なんとなく初期に覚えた知識をそのまま引きずっている人が多いのも事実。よくある思い込みやカン違いを、デジタルの達人が斬る!
<OLD>「家の中の通信が遅いのはプロバイダのせい」
今どき、「プロバイダ」の存在を気にしている人は少ない。多くの人は、大昔に契約したプロバイダをそのまま使い続けている。そのくせ、自宅の通信状態が滞ると何故かプロバイダのせいに……。
「プロバイダの性能差がまったくないとは言いませんが、ベンチマークで測った速度とユーザーが体感できる速度はだいぶ違う。体感的には、『差がない』と言い切っても差し支えない」(モバイル評論家の法林岳之氏)
速度に影響するのは、パソコンのCPUもしくはルータの性能。
「Wi-Fiには2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯があります。前者は電子レンジやコードレスホンなどにも使われているので、その分互いに干渉しやすく、速度にも影響する。ルーターは5GHz対応の製品を使ったほうが、幸せになれるでしょうね」(同)
もっとも、プロバイダは乗り換えるな――という話ではない。
「プロバイダのメールアドレスなどを使っていないのであれば、どんどん安いものに乗り換えていい。業界ではフレッツ対応プロバイダで『BBエキサイト』がもっとも割安というのが定説。月たったの500円ですよ」(同)
<UPDATE!>「PCかルータを買い替えろ」
【法林岳之氏】
デジタル関連製品の解説記事を中心に執筆。インプレス「できる」シリーズからスマートフォン関連著書多数
― デジタル『新常識』集【4】 ―
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