雑学

人知れず消えていった定番たち。ブルートレイン、ぬ~ぼ~、VHS&MD…

北斗星

東北本線の安積永盛~須賀川間を走る寝台特急「北斗星」(写真:しなの/PIXTA)

 かつては一大ブームを巻き起こした夜行寝台列車「ブルートレイン」。全盛期の’70年代には一日に40本近いブルートレインが走っていたが、最後の定期列車として残っていたJR東日本の「北斗星」も3月のダイヤ改正で廃止になった。

「JRサイドは車両の老朽化などを理由にあげているが、本当の理由は他の交通手段に対する優位性がないから。ブルトレ全盛期ならいざしらず、今は新幹線や航空網も整備されているし、夜行なら高速バスのほうがはるかに安い。事実、’90年代以降はかなり利用者が減っていました」(鉄道専門誌記者)

 ’88年に森永製菓から発売されたチョコ菓子「ぬ~ぼ~」。キャラクターも含め人気ながら生産中止になった背景には「商標権の問題があった」と現在同キャラの版権を持つマーランドの担当者。近年は社会貢献のためのマークにキャラが活用されLINEスタンプ化もされている。

「コーヒー牛乳」という商品名も、’01年の公正競争規約変更により、生乳100%のもの以外は「牛乳」の商品名を使えないことになり完全消滅。なお雪印の「コーヒー牛乳」は’70年時点で「ラクトコーヒー」、’86年に「雪印コーヒー」の名前に変更済み。’68年の最初の公正競争規約の認定直後に、大手メーカーはすでに対応していたよう。

 VHSテープはマクセルやビクターが昨年12月に販売を終了。販売本数低下の背景は「やはりDVD・BDなどの影響と見ている」とマクセル広報担当者。なおMDはソニーなどがディスクの生産を継続中。だが「メモリーベースの他の記録メディアの増加」(同社広報)により販売本数はピーク時の5%以下に。なお「カセットテープはシニアを中心に根強いニーズがある」(マクセル広報担当者)そうで、カセットより長生きできるか気がかりである。

 小学校の頃、クラスぐるみで集めていたベルマーク。ベルマーク教育助成財団に聞くと、協賛会社は現在約60社。全盛期に比べると20社ほど減ったものの、今も約2000種類のベルマーク付き商品があり、小学校など約2万8000団体が収集活動に参加、年間5億点分が集まる。集まったベルマークは、学校の設備品購入や、震災の被災校への寄付に充てる。

取材・文/田幸和歌子 古澤誠一郎 福田フクスケ 鼠入昌史(オフィスチタン) 安田はつね(本誌) 写真協力/PIXTA 理想科学工業
― [あの定番商品]が消えていった理由【14】 ―




おすすめ記事