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CD売上「スマッシュヒット」と「大ヒット」の差は何万枚?

著名人のキャッチコピーや街の看板、テレビCM、ネット広告に躍る魅力的な言葉たち。つい心奪われそうになったり、「何を基準に?」と疑問に思ったことはないだろうか。一体そこにはどんな根拠&狙いがあるのか、その真相を探る! ◆1万枚売れればスマッシュヒットと書いてOK!?  音楽業界でよく見るのが「スマッシュヒット」という煽り文句。 「オリコンチャートの20位前後で粘ったり、一瞬だけトップ10入りするような作品に使われる印象です。2010年以降の枚数なら、シングルで1万~5万枚程度の作品でしょうか。なお50万枚以上なら『大ヒット』と呼べる状況で、『メガヒット』は全世界で売れた場合に使う印象です」 音楽業界でよく見る「スマッシュヒット」って、大ヒットと何が違うの? そう話すのは音楽アナリストの臼井孝氏。なおCDの売り上げ激減のなか、オリコン○位という言葉を使うケースは減っているそう。 「CD発売の少ない曜日を狙ったり、ジャケを複数仕様にして1日に売り上げを集中させたりすれば、チャート上位は比較的容易に取れますからね。CD、ラジオ、ネット等で総合的な人気がある人はビルボード・チャートを使いますし、ダンス系の音楽などはiTunesチャート、若い世代に人気の人は『歌詞検索ランキング』をアピールに使うこともあります」  ライブ動員をアピールする例も。 「ライブ人気が健在のベテランは『○万人を動員』と煽り文句にする例も多いです。チケットの売れ行きを『○分で即完』『秒殺』と表現する例もあります。ただし会場が小さい場合は、即完イコール大人気とは必ずしも言えないですが」  最近はYouTube再生回数や、音楽認識アプリ「Shazam」のランキングを煽り文句の材料に使うアーティストも増え、「レコード大賞よりCDショップ大賞を信用する音楽ファンも増えている」とのこと。時代とともに煽り文句も変化中というわけだ。 ― あの[煽り文句]の真実を明かします ―
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