「ヌードは着衣のひとつ」人気“特殊モデル”七菜乃が個展を開催
「七菜乃」という女性をご存知だろうか?
その肩書きは“特殊モデル”、“女体愛好家”。「私にとってはヌードは着衣のひとつ」と公言し、彼女を被写体としたヌード撮影会のチケットはあっという間にソールドアウト。さらに昨年から今年にかけては『週刊ポスト』や『週刊プレイボーイ』『FLASH』など幾多の雑誌でヌードグラビアが掲載され話題となった美女である。
そんな彼女がセルフポートレートによる個展「七菜乃による七菜乃展」を開催。個展に込めた想い、その肩書きが意味するところなど、どこか謎めいた印象をもつ彼女に話を伺った。
――そんな七菜乃さんがプロデュースした今回の個展のテーマは?
七菜乃:今回展示しているものはすべて私が自撮りしたチェキです。好きで美しいと思っている女体を“自撮り”した、というのが一番のベースの部分ですかね。セルフタイマーをピッと押して、カメラの前に急いで移動して……ということの繰り返しなんですが、その一瞬が勝負なんでコケちゃったり、ポーズを撮っている間に足が吊っちゃったりということもありました(笑)。でも、「私にとってヌードは着衣」だという考えは表れていると思うので、見に来てくれた人たちが、展示された私の写真を見てどう思うんだろうなっていうところにすごく興味があります。ただ骨があって、筋肉があって、脂肪があって、皮があるだけの体を、「美しい!」と思ってくれる人もいるかもしれないし、「エロい!」と思ってくれる人もいるかもしれない。期間中は私もずっといますので、お客さんがどう捉えたかを教えてほしいですね。
展示された自撮りチェキ100点以上(すべて1点もの)はすべて購入も可能だそう。さらに、会場には撮影スタジオ完備されており七菜乃さんに撮影されたい“女体”も大募集中とのこと。「ヌードは着衣のひとつ」という七菜乃の世界観を堪能したい男性はもちろん、撮られることで“体感”したいという女性も足を運んでみては?
●「女体愛好家 七菜乃による七菜乃展」
期間:~10/25(日)14:00~21:00 ¥500(1ドリンク付)
会場:アツコバルー arts drinks talk
〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル5F TEL.03-6427-8048 http://l-amusee.com/atsukobarouh/
<取材・文/日刊SPA!編集部 撮影/時永大吾>
――まず、七菜乃さんの肩書きについてお話を聞かせてください。“特殊モデル”、“女体愛好家”とは?
七菜乃:「モデル」って言っちゃうと、ファッションのイメージが強いじゃないですか。スラッとした人がモデルと言っていいような気がして、そう名乗るのは恥ずかしいという思いがありますね。特殊モデルと名乗る以前は「あぁ……写真を撮られたりしてますね」とあいまいに名乗っていたんです(笑)。緊縛やラバーなどの“フェティッシュ”な撮影の被写体をすることも多かったんですが、あるとき知り合いに「七菜乃ちゃんってなんか特殊なモデルだね」と言われて、それがなんだかしっくり来たというか。ヌードにもなりますし、いろいろな撮影に対応できるところが自分のいいところだとも思っているので、それ以来“特殊”と名乗ることにしています。
そして、こういったお仕事をする前からヌード写真でも絵画でも女性の体が好きで、「すべての女体は美しい」という考えだったんです。球体関節人形作りもずっと趣味でした。私も体を鍛えたりしていたんですが、ただ何もしていないのにトレーニングばかりしてたらおかしいじゃないですか(笑)。でも仕事の一環だと「仕事熱心でストイックだね」と褒めてもらえる。それなら仕事にしちゃえとこの仕事を始めたんです。
――「ヌードは着衣のひとつ」という言葉がブログなどでも頻繁に登場しますが、この考えの意味するところは?
七菜乃:着衣とヌードの違いって、「スカートじゃなくてパンツを履く」「ショートカットが似合わないからロングヘアーにしている」といったことと同じスタンスだと思っているんです。そのふたつの間に大きなハードルのようなものはないんじゃないかなって。ヌードっていうといやらしいものだって捉えがちですけど、裸って一番自然なものだし、みんな持ってるもの。エロとして消費されてばっかりなのもヤダなぁという考えはありました。
私自身、たしかにヌードでの撮影が多いですけど、それで「自分をさらけ出してる」っていう気はまったくないんですね。別に裸を見たからってその人のすべてが分かるわけでもないと思うので、裸だから恥ずかしいということはありません。それよりも恥ずかしいことがいっぱいあると思うんで(笑)。
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