開会式直前、最後の聖火リレーに行ってきた!【リオ五輪】
―[リオ五輪]―
ブラジル国内約270の都市を巡ってきた、聖火リレーは市内に入った。有名観光地を含む、風光明媚な場所を、ブラジルの有名人や一般人が聖火を持って走っている。目下、開会式の最終走者は誰かと、話題になっており、大半のメディアや市民は、サッカーの王様ペレではないかと予想している。
開会式を今晩に控えた今日、2つのコブの奇岩で有名な観光地「ポン・ヂ・アスーカル」の麓から、海沿いを走る、市街地を走る最終のリレーがあると聞き、現場を訪れた。
午前11時から開始と聞いて、念のため朝10時に現場に到着してみると、人もまばら。移動に使ったタクシーの運転手に聞くと「聖火リレー? もう終わったよ。こないだ通ったばっかりだよ」とにべもない。ポン・ヂ・アスーカルに上がるロープウェイ乗り場の下でロケをしていた現地のテレビ局のリポーターに聞くと、「確かに今日ある」と言う。
ひとまず胸を撫で下ろしつつ、待つこと2時間。ようやく沿道に観客が増えてきたが、皆本当にここで聖火リレーがあるか不安らしく、口々に「本当にあるのかしら?」と言う。デカイカメラを下げていた記者に「お前はここで何をしてるんだ? ここで何があるんだ?」と聞いてくる若者もいる。
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12時半頃、あたりが急に騒がしくなってきた。ヘリコプターが上空をブンブン飛び回り、警察や軍隊が一気にやってきて、通りを制圧し始めた。
スポンサーのトラックが横付けされたと思ったら、聖火を模したバルーンスティックをお姉さんが配り始めた。
一気にテンションが上がる通り。子どもたちはもらったバルーンスティックでバンバン殴りあいながら、聖火の到着を今か今かと待っている。
13時、先頭のトラックから人が降りたと思ったら、それが今日の第一走者であった。観客の熱狂からして有名人だと思うが、その観客は聖火ランナーに自分のスマホを渡して、彼を含めて自撮りをしている。なんという図々しさと思うが、ここでは皆スマホで写真を撮り合っていた。周りは警察や軍だらけ、安心してスマホを出せる環境だ。
先回りして第2走者のリレー場所へ。こちらは一般人だが、地元の女子高生であった。聖火リレーができることが嬉しくて仕方がないらしく、キャッキャとはしゃいでいるのが印象的だった。
しかし、印象的だったのが聖火リレーの警備体制。マシンガンを持った軍隊や警察が遠巻きに警備し、聖火に随走するのも警察官。今回のリレーで数々の妨害にあってきたゆえ仕方がないのかもしれないが、日本人の私からすれば「ものものしすぎてちょっと怖い」くらいだった。果たして4年後はどういった警備が行われるのだろうか。ちょっと興味深い。
聖火はこのまま開会式へ向かった。果たして誰が最終走者となるのか? 明日は開会式のレポートをお送りします!
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