更新日:2016年08月22日 19:02
スポーツ

猫ひろし完走!ゴール後のパフォーマンスでブラジル人にバカ受け

―[リオ五輪]―

ビリ2だったが、ゴール後のパフォーマンスは「優勝」?

 タレントでカンボジア男子代表の猫ひろし(39歳・本名の滝崎邦明で出場)が、初の五輪のマラソンを2時間45分55秒で完走した。  出場した155選手のうち、完走した140選手のなかでは「ビリ2」の139位でのゴールインだったが、ゴール直後の「ニャー!」を含めたパフォーマンスに観客は大熱狂。カンボジアコールや「カンピオン!(チャンピオンだ!)」という昨日金メダルを獲得したサッカーブラジル代表が受けたコールを猫に送った。

大きな集団に小さな猫

 朝9時半のスタート時は雨。かなり大粒の雨が会場のサンボドロモを叩きつける中、一斉にスタートした。最初のカーブのところに陣取った記者だが、猫の姿はおろか日本人選手の姿もなかなか見つけられなかった。あっという間に先頭集団が通りすぎる。体格の大きな選手たちがどんどん走り抜けていくが、まったく姿が見えない。しかし、最後の最後、大きな体の選手に隠れるように現れた身長147cmの小さな猫の姿が目に入った。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1183522

スタート直後の第1カーブ。大きな選手のなかで見つけるのに苦労した

 普段の表情とはまったく違う眉間にしわを寄せた「勝負師の顔」。どんどん小さくなる小さな背中を見届けて、記者は地下鉄で先回り。周回コースとなっている14km地点に到着した。  コースには日本人選手を応援する方々がたくさん集まっている。90歳となった五輪おじさんも袴姿で沿道で応援している。先頭集団につけていた日本人が通り過ぎると大歓声。その後いくつかの集団が次々と選手が通過する。全ての選手がとおりすぎてしまった、と思った刹那、遠くに見える小さな小さな姿。「猫がんばれー!」日本人の声援が飛ぶと、右手をさっと挙げて声援に応える猫。

最後方を走る猫

 しかしこの14kmポイントは周回コースの1周目。この後2周目(24km)3周目(34km)と10kmごとに通過していくのだが、当然先頭との差は広がる一方。5kmの速報タイムでは最下位だったが、14kmを通過したときには、猫の後ろにはヨルダンの選手がいた。ここを通過するたびに険しくなる猫の表情。

24km付近、表情は険しかった

 雨は上がり、時折薄日が差している。日本人選手も苦しそうに顔を歪めており、詰めかけた日本人応援団の声援も一層大きくなる。しかし猫にも同じか、それ以上の声援が送られている。最後の2人(猫、ヨルダンの選手)には日本人以外からも大きな声がかけられていた。
次のページ right-delta
最後の直線を全力でスパートするとさらなる歓声が
1
2
3
おすすめ記事