更新日:2014年09月12日 16:25
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渡部陽一が語る 世界の独裁者

◆金正日死去で世界の独裁者ランキングにも異変が!? 渡部陽一氏「アラブの春」から年末の北朝鮮の金正日総書記急逝と、昨年は世界中で独裁者がその座を追われた。戦場カメラマンの渡部陽一氏に、今年、その動向が世界的に注目を集めるだろう悪辣な独裁者を挙げてもらった。 「アフマディネジャド大統領は、政教一体に向かうイランにしては珍しい世俗主義の指導者です。『イスラエルの滅亡は世界の望み』などと演説し、国際社会から大顰蹙を買うのですが、こうした珍妙な発言が貧困層に人気なのも事実。その実、ポピュリストなのですが、そんな独裁者が核開発を行っている現実は、核兵器そのもの以上に脅威ですね」 次に渡部氏が「悪辣」の太鼓判を押すのは、現在、5000人超の自国民を鎮圧の名で虐殺しているシリアのアサド大統領だ。 「いずれ欧米が軍事介入し、『第二のカダフィ』となるのは必至です。シリアに親欧米政権ができれば、中東でのアメリカのプレゼンスが復活し、イスラエルとアラブとの間の“緩衝地帯”になる。こうしたメリットが介入の動機にもなるわけです」 渡部氏が「ワースト1」としたのは、スーダンのオマール・ハッサン・バシール大統領だ。 「世界最悪の人道危機、ダルフール紛争では40万人を虐殺。国際刑事裁判所が逮捕状を発行した世界初の国家元首ですが、『インクの無駄』と、これを一蹴……。誰が相手でも、ケンカ上等!な強硬姿勢は、独裁者らしいと言われればそうなのですが……(苦笑)」 ― 2012[ブレイク必至の人]絶好調宣言!【10】 ―
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