更新日:2017年10月12日 19:28
カーライフ

オーナーの約8割が選ぶ【ぶつからないクルマ】が増殖中!?

リッター40kmのスーパーエコカー・アクアの登場で、ますます拍車がかかるわが国のエコカー・ブーム。となると、世の関心はエコカーにしかないように思えるが、エコカー以外にも関心を持たれているクルマがありました!ご存じスバルのレガシィなんですが、なんでエコカー以外ならレガシィなんでしょうか? ◆昨年一番売れたクルマはすぐわかると思いますが、一番検索されたクルマは何か知ってました?
スバル・レガシィ

スバル・レガシィ

 昨年一番売れたクルマといえばプリウス。一昨年もプリウス。わが国ではクルマは燃費良ければすべて良しっ!て感じでしょうか。ハイブリッドカー強しです。  でも、検索ワードの1位は「ぶつからないクルマ」で人気を博した「アイサイト」搭載のスバル・レガシィなんだとか。「アイサイト」は安全装備てんこ盛りの運転支援システムの総称だが、なかでも「プリクラッシュブレーキ」って機能をクローズアップしたTVCMをガンガン流していたんで、読者の皆様もよく御存じだと思います。  ルームミラーの左右に付いたステレオカメラで絶えず前方を監視し、ぶつかりそうになるとクルマが自動的にブレーキを掛けて衝突を回避する。まさに「ナイト2000」ばりの逸品。衝突回避には時速30km以下という条件が付くものの、ノロノロ渋滞中にありがちな軽い衝突事故のほとんどが、これで回避できるだろうし、仮に時速30km以上でもぶつかっても、自動ブレーキで衝突速度が落ちるため被害が軽くなるので十分に効果はあるでしょう。
スバル・レガシィ

CMでは、レガシィがぶつかる直前に急ブレーキを掛けて止まっているけど、実際の機能はもう少し親切。あれは「1秒後にぶつかります!」というときの動作です。車両価格236万2500円~

 ちなみにこうした安全装備は、自動車メーカーと国土交通省自動車局のいわば合作。約20年にわたって「ぶつからないクルマ」の元祖である「ASV」っていうクルマの研究開発を行っていて、劇的に明るいHIDライトや、滑りやすい路面でもちゃんとブレーキが掛かるABSも成果の一つなんです。  実はこのスバル以外にも、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキ、ダイハツにも「ぶつからないクルマ」があるのだが、他メーカーはアピール不足なのか現状、スバルの一人勝ち状態。それにはちゃんと理由があって、税抜き10万円のバーゲンプライスを強烈な追い風に、スバル車は「アイサイト」のカメラを使って、高速道路では前の車に追従する「ついていくクルマ」に変身するんです。そんなこんなで昨年4~9月にレガシィを購入したオーナーの約80%が「アイサイト」をチョイスした。また昨年11月末に発売した新型インプレッサにも「アイサイト」を搭載するなど、スバルの「ぶつからないクルマ」が増殖中です。 ※【後編】に続く⇒ https://nikkan-spa.jp/132298 輸入車にも「ぶつからないクルマ」が存在する
スバル・レガシィ

アイサイトは“2秒後にぶつかる”と判断すると、まずは警報音で注意喚起。それでも回避行動の気配がないと1.5秒前に警報音と軽いブレーキ。それでもダメなら1秒前に急ブレーキって感じです

西村直人=文 池之平昌信=写真
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