更新日:2022年10月05日 23:23
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偉人の名前をつけられた子供の気苦労

 日本の初代総理大臣と同姓同名の伊藤博文さん(39歳・自営)。 「名前は祖父の強い推しで決まったらしい。小学校の課題で自分の名前の由来を調べてくることになり、親にいろいろ聞いたんだけど、親父が『名前負けだったかもな』なんて笑っていたんです。冗談のつもりでしょうが、身の丈に合わない恥ずかしい名前をつけられた気がして、ショックでした」  また、小学6年で歴史の授業が始まり「それまで友達から名前でイジられたりすることもなかったんだけど、伊藤博文のことを習った途端、あだ名が『総理』ですから(笑)。これは嫌だったなあ。中学以降は名前でおちょくってくるヤツに容赦なくキレていたので、『暴力総理』『暗殺されろ』なんて陰で言われてました」  加えて、伊藤さんいわく、「伊藤博文って、有名なわりに話題が広がらない偉人」なんだとか。 「坂本龍馬や西郷隆盛のような親しみやすさが薄いし、立派な業績を残しているのにドラマの主役にもなったことがない。『あ、あの伊藤博文と同姓同名なんですね』とツカミにはなるんだけど、『へー……』で終わってしまい、会話が弾まないんですよ。それがちょっと悔しくてね(苦笑)」 ― [珍名&同姓同名]さんの悲喜劇【6】 ―
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