子どもに手をあげる妻と育児プレッシャーに襲われる夫…それでも離婚しないボロボロ夫婦
結婚して家庭を築いた人たちは、独身という自由を捨てた代償に幸せを手に入れたのだろうか? 30~45歳のサラリーマン300人を対象にSPA!編集部でアンケートを実施すると、6割以上の男性が「離婚したいと思ったことがある」という結果に。結婚当初は幸せの絶頂だったのに、なぜ夫婦は忌み嫌い合ってしまうのか。「結婚がつらい」男の事例を元に、「自分の結婚に間違いはなかったのか?」を見極めていく。
…吉田篤史さん(仮名・41歳)年収500万円(妻育休中)子供2人
幸せのはずの子供の誕生が、夫婦関係を破綻に導くことも。出産後、母親の約1割がなるとされる産後うつで、吉田さんは心身ともに追い込まれることに。
「現代は父親の育児は当たり前、だから自分も夜泣きは一緒に起きて、ミルク作り、オムツ交換をしていましたが……。慢性的な寝不足でボロボロでした」
子供が生まれた頃に、吉田さんは勤務先の人材派遣会社で課長に。管理職の激務、そして家庭での育児の板挟み。さらに思わぬアクシデントが起こる……。
「妻はバリキャリで、出産後すぐに保育園に預け職場復帰するつもりでした。でも、まさかの年子を妊娠。結果、妻は2年近く働けず『私は籠の中の鳥』と毎日泣き続け……。1年近くの長い産後うつ期間が始まりました」
目に見えて疲弊する妻、そして自分。共に栄養剤を飲み生活する日々で、限界が訪れる。
「ある日、何をしても泣きやまない1歳になったばかりの長女を、妻が発狂気味に『うるさいっ!』とベッドに投げつけたんです。咄嗟に『やめろ!』とビンタしてしまい……。離婚も突きつけられましたが、ボロボロでも子供2人のために婚姻関係は続けようということになりました」
吉田さんは「精神的不調」の時は、病院で処方してもらった安定剤を飲みながら仕事、育児をこなしていると話す。
「子供を保育園に預けられる半年後あたりに、少し夫婦関係は改善されるかなと期待はしています」
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イクメンを襲う育児プレッシャー&産後うつ妻の口撃
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