「1浪3留、モテない。ニートになって餓死するしか…」悩む就活生を救う言葉
【佐藤優のインテリジェンス人生相談】
“外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロが、その経験をもとに、読者の悩みに答える!
◆1浪3留で将来の展望が見えません
内山宗一(ペンネーム) 学生 男性 25歳
私は1浪3留している大学生です。佐藤さんの出身校と似たようなグループ扱いされる大学です(偏差値はかなり落ちます)。単位の計算ミスや就職活動の失敗によって現在こうなっています。就職活動について、何もやる気が出ません。面接に行ってもどうせ落とされます。それに労働時間がアホみたいに長くなくて、給料も安すぎるほどではない、みたいな企業はどうせ雇ってくれません。
やりたいことが特にあるわけでもないですし、自分なんか雇うようなブラックで働くくらいなら、ニートで寄生して親が死んだらそのまま自殺か餓死か刑務所みたいなほうがマシな気がしてきます。
チビだしどうせモテないし何かもう将来何も良いことがないのでは、と思うのですが、何か就職活動をやる気が出そうなアドバイスをください。
◆佐藤優の回答
まず重要なのは、1浪3留くらいで自暴自棄にならないことです。1浪はよくあることです。問題は3留です。あなたの中に、自分は周囲とは違うのだという根拠のない優越感があるのだと思います。それだから周囲がみんなバカばかりに見えて、大学の授業に身が入らないのだと思います。そういう自分の姿が滑稽であることについて、あなた自身が気づき始めています。しかし、それを認めるとプライドが崩れてしまうので不安です。そうしているうちに何も手につかなくなってイライラが昂じているというのが現状だと思います。
こういうときは、過去の苦しい時期を生き抜いた人の手記を読むと参考になる情報が見つかります。例えば、京都人民戦線事件に連座して、治安維持法違反容疑で1938年に逮捕され、その後、裁判で執行猶予付の有罪が確定した和田洋一先生の手記『灰色のユーモア』にはこんな記述があります。
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’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数
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