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犯人はヤス、きたへふ、ドン勝…新旧ゲーム流行語、いくつわかる?

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 ファミリーコンピュータが1983年に発売されてから早35年。ゲーム文化も定着し、さまざまなゲーム用語、ゲーム流行語が生まれては消えていきました。今回は、アラフォー&アラフィフだったら確実に知っている懐かしの用語・フレーズ5つと、逆に最近若い世代が使っているゲーム用語5つを紹介します。新旧すべてを知っていたらあなたはかなりのゲーム通!?

新世代ゲーム用語編

●ドン勝 「ドン勝(かつ)」は、現在世界中で大ブレイクしているバトルロイヤル系シューター『PUBG(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)』での勝利メッセージ「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」から来ています。英語版の「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」という語呂のいいフレーズの翻訳で、「ドン勝」の響きの面白さから流行り出しました。今では『PUBG』を離れ、ゲームの対人戦で1位になることや、単に大勝ちすることも「ドン勝」と言われ始めています。

『PUBG』のモバイル版も5月に日本版が配信。『PUBG』は流行語「ドン勝」の生みの親

●エアプ  「エアプレイ」「エアプレイヤー」の略。実際にはプレイしていない、もしくはあまりやり込んでいないのに上級者のように振る舞ったり、意見を言ったりする人に対して「知ったかぶり」と煽る意味で「お前エアプだろ」と使います。ユーザー心理を把握していないゲームの運営を「エアプ運営」と呼ぶこともあります。 ●エンカ  古い世代にとっては「演歌の花道」が思い浮かびますが、「エンカウント」の略語です。ゲームで「敵に遭遇する」という意味で「エンカウント」は古くから使われていましたが、最近では「エンカ」と略し、実際に知り合いとバッタリ会うこと、また、SNS上のやりとりだけで顔は知らなかった人と出会うことなどを指します。「今度、エンカして下さい」という風に使うそうです。 ●初見プレイ  こちらはゲーム実況用語です。ゲーム実況は華麗なプレイを見せる動画も多いですが、配信者が未プレイのゲームを視聴者と一緒にになって楽しむスタイル「初見プレイ」も人気があります。たまに「人生初見プレイ」といった使い方もされますが、ほとんどの人は人生初見プレイだと思うのですが……。 ●AAAタイトル  「トリプルエータイトル」と読み、要は「超大作ゲーム」のこと。巨額の開発費をつぎ込み、世界的なヒットを目指すタイトルです。『コール オブ デューティ』や『グランド・セフト・オート』などが典型的な例で、欧米で使われていた言葉がここ数年で日本でも定着し始めました。投資の格付のようなもので、何かの単語の頭文字を取って「AAA」というわけではないようです。
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若い世代は知らない懐かしのゲーム用語
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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